ロジャーグラート家は18世紀初期からぶどう作りを始め、創始者のジョセップ・カナルスが1860年に深さ10mのカヴァ・サン・ジョルディ(酒蔵)を造ったことからワイン造りの歴史が始まる。 カナルスは、フランスのシャンパーニュに魅了され、1882年、手始めに個人用としてスパークリングワイン造りを試みた。伝統的で最も磨き抜かれたシャンパン製法に厳格に従い、寝食を忘れて試行錯誤と研究を重ねた結果、数年後には極めて質の高い官能的な「ヴィンテージ・カヴァ」が生まれる。同年に収穫し、厳選したブドウだけを使用し、長期熟成をする事でシャンパーニュをも凌駕する仕上がりに、世界のシャンパーニュ愛好家達からも絶大な人気を博すようになった。