1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生たちとその担任教師(川田昇)によって、山の急斜面にブドウ畑が開墾された。適地適品種の考え方から、無理をせず、自然な農業が可能になるようなブドウ品種を選んで育て、ブドウがゆっくりと完熟するまで収穫を待つ。収穫は全て人間の手でおこない、選果も一粒一粒おこなう丁寧さが、この土地ならではのテロワールや味わいを反映させている。1984年からワイン造りをはじめたココ・ファーム・ワイナリーでは、現在、スパークリング・ワインから、白ワイン、ロゼワイン、赤ワイン、そしてデザートワインまで、ブドウ本来の味わいを大切にしながらいろいろなワインを醸造している。2000年九州沖縄サミット、2008年北海道洞爺湖サミットの晩餐会で供された。