『No.1297 高次元なバランス感覚』 【ブルゴーニュ・シャルドネ/2015】 フランソワ・ミクルスキ/フランス・ブルゴーニュ ・シャルドネ 100% 合わせた夕飯 ・フィッシュ・アンド・チップス ・パエリヤ風炊き込みご飯 ・刺身盛り合わせ 抜栓し…あ、コルク途中で折れ、若干意気消沈。茶漉しを挿みグラスに注ぐ…鮮やかなレモンイエロー。なんか存在感が違うように感じるのは贔屓目なのだろうか？シトラスやヴァニラ、花のような耽美な香り。うーんウットリ。 一口飲む…おおおぉ…染みる、体の内側にジュワーンと染み入る感じ。爽やかなシトラスや青リンゴのような酸味と果実味。思ったよりも強くなく柔らかげな酸味。あと白桃やヴァニラのニュアンス。それだけだと重ったるいイメージになりかねないが、コリコリコリッとしたミネラルの介入がこのワインの味わいに引き締め感を感じさせることで、果実味、酸味、ミネラル感のバランス感が高次元で絶妙さを醸し出してる感じ。 まずタルタルやレモンで食すタラのフライやフレンチフライには合わないはずがない…というか、食が進んでしょうがない。パエリヤ風の炊き込みご飯にも合わないわけがない。そして何より、ワサビ醤油で食す刺身(特にホタテ)との相性が良かったのが嬉しい。 バターやクリームをたっぷり使ったお料理で…ってのが自分のブルゴーニュ産のシャルドネって感じだったんだけど、こうやって刺身にも合わせられるってのは嬉しいな。樽臭さをできるだけ抑え、ミネラルでの引き締めを強めてる(あくまで想像)からかな。何はともあれ、とても自分好みで美味しいと思うわけで。 フランソワ・ミクルスキに敬意を…ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ