『No.376 僕のベンチマークの一つ』 五年前の今日から、vinicaを始めた時、一本目に選んだのがこの甲州きいろ香。初めて飲んだ時の感動は忘れることは無いと思うわけで。 今までワインというものをこんなに意識して飲んだのはこれが初めて。それまではろくなものを飲んでなかったのだなぁ...って思った次第。そして5年後の今夜、またこの甲州きいろ香と向き合う次第。 そんな今夜の夕飯は… ・聖ちゃんのしめ鯖 ・からいちの鶏刺し ・からいちの唐揚げ ・焼き餃子と焼きそば ・ご飯とお吸い物 今日は大好きな店のしめ鯖と鶏刺しを。そして今夜は言わずと知れたシャトー・メルシャンの甲州きいろ香の2013年をお供に。 まずは香りの方を...うんうん、決して強くはないけれど、柑橘系の香り、レモンよりはカボスやスダチのようなキレの良い香りをふんわりと感じるわけで。そして一口...そうそう、これこれ！決して派手さはないけど、作りの丁寧さを感じずにはいられない味わい。じわっと体に染み入る感じ。 キュッとした酸味、じんわり染み入る旨味、レモンピールやオレンジピールのような、ほろ苦さ。シルキーまではいかなくとも、目の細かな上質なコットンのような飲み心地がとても気持ち良いわけで。 しめ鯖や鶏刺しとの相性はいうまでもないのだが、唐揚げ(特に胸肉)ともなかなかの好相性だったりするんだよなぁ。 初めて甲州きいろ香を飲んでから、色々飲んだが、やはりこのワインは僕の中でのベンチマークとしての一本なんだなぁと思った次第。まずいつ飲んでも美味しいってのが嬉しいわけで。 そんな一本。

カリヤカ・ズノリ