Cincinnato Rosso Toscano写真(ワイン) by okok530

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REVIEWS

ワインCincinnato Rosso Toscano(1999)
評価

3.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーション
飲んだ日2021-10-23
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価格帯
価格
インポーター

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okok530

次は、トスカーナの珍しいワインを。テヌータ・ディ・トリノーロの、チンチンナート、1999vt.です。相方の手術前に激励する2本目。お店への持ち込みです。 このワイナリーを設立したのは、アンドレア・フランケッティ氏。ラツィオとの州境にあるトスカーナの、誰も葡萄など作ろうとしない「サルテアーノ」の地で、ワイン造りを始める。ちなみに30年以上経っても、この地でワイン造りをしているのは、トリノーロだけだ。 このワインはラツィオの土着品種、チェザネーゼ・ダッフィーレで作られている。今はもうチェザネーゼはこの地では造らず、フランケッティ氏はシチリアで作ることに変更したために、葡萄自体がもうサルテアーノにはない。したがって、このワインは1999、2001、2003年の3ヴィンテージしかなく、それぞれ1000本強がリリースされたと言われている。 フランケッティ氏がチンチンナートを作っている頃の記述は少なく、現在の様々な紹介をみると、化学肥料は使わず、堆肥も強すぎるとして、ほとんど使用しないらしい。土地に対してはソフトに、を信条としているとのこと。とにかく完璧主義で、50回以上に分けて葡萄を収穫する。朝と夕方でも、熟し具合は変わるからだそうだ。呆れるほどのハードワークだそう。更に区画ごとに細かく醸造を行い、ひとつひとつ試飲をして、上位2割だけがトップキュヴェの「テヌータ・ディ・トリノーロ」になるという。 おそらくは、こういう姿勢でチンチンナートも造られたのでしょう。 コルクがかなり柔らかくなっており、途中で折れてしまいましたが、なんとか液面に落ちることはなく、無事抜栓。 コルクからものすごい妖艶な香りがします。 抜栓してくれた店のマスターも、唸るような声を出す。 透明感の少ない、ややピンクがかったような、濃いルビー。なにやら怪しげです。 すごい量の赤黒混じった果実のアロマがグラスから溢れ出す。凝縮されたものが開くというより、凝縮されたものが抑えきれず、漏れ出すような感覚がある。森系の香りと甘やかなレザー。 これらのアロマが、そのまま口中で開くような力強いエントリー。やや過熟なのか、梅系の旨味がハッキリと。 しかしフレッシュな酸味がまだ十分にある。そして、溶け込んだビロードのようなタンニンは、果実味たっぷりの酸味と共に、しなやかで長いアフターにいざなう。 マスターがビターチョコを出してくれた。合うなぁ〜。 じっくりと感じ取れるこだわりの旨さの逸品。 セラーに2001がまだ眠っている。あまり期間を空けずに飲んでみたいと思った。

okok530

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