『No.295 時間の経過と共に感じるゴム感』 たまにだけど、何でこれ買ったんだろう？みたいなものに出くわすことがあったりする。たとえば本やCD、映画のDVDなんかで、「え？こんなの買ってたっけ？」って思うようなのが、本棚にあったりする。洋服も然り。あれこんなの買ってたっけ？みたいなものに箪笥の隅っこでたまに出くわす。んでもってそれを着てみて、あっいいじゃんコレ…ってなるのが好きだったりする。 まぁ、買い物に関してはだらしないのね…って話なわけで。 それが最近はワインでもよくある話だったりする。今日の一本はまさにそんな感じ。 先にワインから。フランスはローヌ地方のポール・ジャブレ・エネのクローズ・エルミタージュ・ドメーヌ・ミュール・ブランジュ2010年。ちょっと前にセラーに入りきらないワインを整理していたときに見つけた一本。自分があまり選らばなそうな一本で、妙にう気になり、セラーに移すこと何ヶ月…また存在を忘れ、先日再発見。今夜こそは飲もう。 そんな今夜の夕飯は… ・ビーフストロガノフ ・厚揚げと納豆のチーズ焼き ・アボカドツナグラタン ・キャベツときのこのスープ ちなみにこのワインのセパージュは… ・マルサンヌ50％ ・ルーサンヌ50％ 一応ネットでどんな食事にあわせればよいか検索すると、子牛の胸腺肉のテリーヌ、ハーブのシャンティ…ふーむよくわかんないメニューを勧められたので、自分なりに消化して上記のメニューと相成った次第。 早速香りのほうから…綺麗な黄金色の液体から花のような香りがフワーッと漂ってくる。そしてすりおろしたようなリンゴの香りも感じられる。そして一口...少し粘りのあるような液体感。リンゴのような果実味。ほのかな酸味にヴァニラやバターのようなニュアンス。 旨味がじんわり染みるなあ。今日のビーフストロガノフには抜群の相性。アボカドとツナのグラタンにも良い相性。 ただ気になったのは、時間が経過すると苦味とうっすらとゴムっぽい風味が感じられたのがちょっと残念だったかな？

カリヤカ・ズノリ