『No.655 若いヴィトフスカ、それもまた良し』 ヴィトフスカと聞くと、長期熟成のイメージがあったりする。ヴォドビーヴェッツ然りヅィダリッヒ然り。だから若いうちは飲まない方がいいんじゃないだろうかと思ったり。 でも、先日購入したのはニコリーニのヴィトフスカ2017年。えっ、飲めるの？と思ったりもするのだけど、こうやってリリースされてるってことは飲めないこともないのかな？ 飲めないこともないのなら、飲んでみたいなぁ...ってことで、今宵は飲んでみようかと思いきってみることに。 そんな今夜の夕飯は... ・ポークカツレツ・デミグラスソース和え ・青梗菜の塩炒め ・フライドポテト ・シソのスパゲティ ・ご飯と小松菜とウインナーのスープ そして今日は、前述したイタリアのニコリーニのヴィトフスカ2017年をお供に。こんな若いヴィトフスカ飲んでいいんだろうか...と若干不安を抱きながらも。 グラスに注ぐと、思いの外綺麗な黄金色。ヴィトフスカってもう少しアンバーな色合いのような気もするが、若さゆえなのかしらん。香りの方は、黄桃や杏、ライチのような香り。蜜やナッツのような甘さや香ばしい香りもどことなく感じたり。そして一口...はぁ、思いの外キレのある味わい。香りこそ豊かな果実の香りを感じるが、味わいとしては甘さはあまり感じない。少し塩気を感じたり。コリコリっとしたミネラル感がしっかり。 いわゆる長期熟成モノのような奥行きはあまり感じないけど(あくまで主観)、作りのしっかりさは十分感じられる。いわゆるたまに若いワインにありがちなばらつきというか破綻めいたものは感じない。その辺りは流石。 食事には当然の如く合わせやすい。今日みたいなポークカツレツには抜群の相性。いわゆる豚や鶏のようなホワイトミートには文句なく合うんだろう。野菜類にもいい感じ。もう少し濃い味付けだと尚更合うのかな？ ヴィトフスカって僕は大好きな葡萄なんだけど、このニコリーニのヤング(死語)なヴィトフスカもなかなか美味しかった。でもしっかり熟成させたヴィトフスカも飲みたいなぁ...まぁ2014年のヴィトフスカしっかりキープしてるんで、また頃合い見つけて飲もうかなと。 だから2017年開けられたんだよね。 まぁ結構美味しかったからよしとしましょう。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ