『No.921 混ぜこぜの素晴らしさ』 何度も言っているのだが、単一品種で作るワインも好きだが、複数品種で作るいわゆる混ぜこぜワインも大好きだ。 単一とは違う、お互いのいいところを補い合うような味わいが好きだし、飲む前にどんな味なんだろうかな...と勘繰るのも好きだったり。 今日はそんなワインをいただこうかしらん...なんて思ったりして。 そんな今夜の夕飯のメニューは ・ハンバーグステーキ ・ジャガイモとブロッコリーのグラタン ・トマトソースのスパゲティ ハンバーグはマックスバリューのやつ。あとは妻の手作り。となると今夜ははフランスのピュズラ・ボノームのヴァン・クゥール・ヴァン・キュ・ルージュ2012年をお供に。2012年のセパージュはガメィ80%とコー20%。もうこれは美味しくであろうことは想像つくんだけどねぇ...あくまで自分の主観なんだけど。 抜栓し、グラスに注ぐと鮮やかで軽やかなルビーの色合い。10年経過してるにもかかわらず、フレッシュさを感じる。香りの方は...おぉ、ちょっと懐かしげな還元的なニュアンスと奥底から感じるチェリーのような果実香。そして一口...おぉっ、これはやりましたねぇ...めっちゃ自分好みの味わいなんだけど。 還元的なニュアンスは口にするとあまり感じず、キュッとくる気持ち良い酸味と果実味、少し土っぽさを感じさせる力強さ。良いっ！実に美味。 あの頃のヴァン・ナチュールにある薄旨感とやんちゃ感を醸しつつ、どことなくエレガントさも感じちゃうのは、ピノ・ノワールの味わいに近いからかな。ガメィのグチュ感よりも、エレガントな飲み口。 もちろん嫌いじゃない。 今夜の肉肉しいハンバーグにも合うし、トマトソースのスパゲティにも合う。そしてグラタンにも合うのは重くない軽快な飲み口だからだろうかね。 毎年変わるセパージュだけど、この年はとてもエレガントさと野生味が同居した飲み口。そしてちょっと前のヴァン・ナチュール的な薄旨も感じさせる一本。 美味しゅうございました。ごちそうさまでした♬

カリヤカ・ズノリ