レンベルガー　プライベートリザーブ2020 キャメルファームワイナリー セラーにいつの間にかあったもの。 色は紫がかった濃いラズベリーレッド…透き通る抜け感はあるけど色素は濃い。粘度は中程度。 香りはまず開いていてスモーキー、果実は甘めで比較的大ぶりな物…乾燥感は感じずフレッシュ、皮と実質で実の方が多い瑞々しさを感じる…ブラックチェリーか。その他でスミレやブラックペッパー…芳香は豊かだけど裏ラベルのバルサミコ感はあまりないかな、ツンとした酸味の要素が少ないし、樽香や果実味と表現したほうが適切そう。 因みに、正統なバルサミコ酢はぶどう果汁を2/3から半分程度煮詰めて樽詰めし、空気に触れさせながら水分を飛ばしてアルコール発酵、酢酸発酵を経ながら12年以上熟成されたもので、量が減る度に小樽に移し替え、その小樽の木材も変えられているらしい（スーパーで売られている安価なものは基本的に加熱ぶどう果汁にワインビネガーを添加しカラメルで着色したものが多いとのこと、原産地呼称で製法が決まってる）。 バルサミコはイタリア語で「芳香がある」という意味らしいので、バルサミコ“酢”という意味で表現した言葉ではなく、スモーキーな芳香が複雑という意味で記載されているのかもしれない。 アタックはふくよかな中等度、バランスはやや甘く、豊かな甘みと酸味は滑らかで中等量。タンニンはシルキーな中等量、突っかかりが少なく柔らかい。裏ラベルの「豊かで心地良い酸味」を感じたいならやや冷やし気味で飲むのがよろしいかと。 アフターはやや長く、飲む前に香るだけでは捉えづらいバニラ様の甘い香りが特徴的なワイン。エレガントと言うにはあまりにも甘くセクシーだ。

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