ドメーヌ・エリック・ルイ、サンセール・ブラン、2020vt.です。 「星の王子さま」をモチーフにしたそうな、とても可愛らしいエチケットです。しかし1860年からサンセールでブドウ栽培をしてきた、とても可愛いとは言えない長い歴史を有しています。ドメーヌ化したのは、現当主のエリック氏から。実質的にはビオロジックのリュットレゾネに切り替えてきました。わが子の誕生を待ちわびて、何度も読み返した星の王子様。そこに出てくるキツネの有名なセリフ「本当に大事なものは目に見えない」　これが、このワイナリーの信条です。 可愛いらしいエチケットは、サンセール出身の画家さんの手によるものだそうですが、芯はストイックなまでにキツネのセリフを追いかけてきた証です。その想いから派生して、今はプイィ・フュメなどのエリック氏に共感する栽培農家のブドウも用いて、ネゴシアンも手掛けているようです。 さて、このワインはドメーヌものだと思います。 ここのところ、ロワールのSブランをいただく機会が多いですが、今の私の口がそういう口になっております。少しハマり気味。 やや柑橘の果実味が強く出るタイプでしょうか。私は果実と草と、アップルパイというか、甘い炭水化物のニュアンスのバランスが上手く合うと、パイのコッテリ感が暑い時でも鬱陶しくなく、瑞々しさを楽しみながらいただけると思っております。 ええ、とても主観的な論なのはわかっております。自分でも「何言ってるんだ」というくらい、言葉にするのは難しいのですが、、、。いずれにせよ、このワインもそういう感覚の枠内に入っているサンセールではありますが、少し果実が立っており、酸味がやや強めのタイプに感じました。今日は広東料理ですが、美味しく頂きました！

okok530