『No.928 アセロラとミネラル』 僕が住んでいる地域は、あまり雪が積もることがない。何年かに一度ドカッと積もったりすると、途端にパニックになったりするわけで。 決して大げさなわけではなく、たんに雪に慣れてないから。 んでもって今日は昼過ぎから少し吹雪いてきてる。天気予報でも言ってたけど、明日は豪雪で積もっちゃうのかな。通勤が非常に面倒なんだよなぁ。 そんなことを思いながらの今夜の夕飯のメニューは… ・ピーマンの肉詰めず ・グラタン(冷凍) それにご飯と味噌汁といった具合。ピーマンに肉を詰めずに挽き肉の上にピーマンを被せるといった感じ。だから肉詰めずとのこと。ふーむ、なかなかやりますな。ちなみにテレビで見て試してみたとのこと。そしてヴァンサン・トリコのロゼ・トワ・ボンノム2018年をお供に。おぉ、何気に久々なヴァンサン・トリコ！ピノ・ノワール100％の一本。 抜栓し、グラスに注ぐ。それにしても鮮やかな色合い。ふんわりとキュートな果実の香りが。そして一口…キュッと口をすぼめたくなる酸味に、果実の味わい。うーん、何だろ？この感じ…あ、アセロラだ。アセロラのような赤い果実。ちょっとベリー、そして思ったより液体が硬いような…コリっとミネラリーな要素も感じたり。 そしてロゼでも感じる梅干し…というかカツオ梅のようなしょっぱさを伴った梅の風味。なんかこれぞヴァンサン・トリコッて感じなのかな。うん、美味しい。 そして初めに感じた硬さのようなものも、ほどなくしておさまってくると、本領発揮と言わんばかりに旨味もググっと飲み手に近づいてくる感じ。ピーマンの肉詰め…いや、肉詰めずに実に合うなぁ。オレガノが効いた肉の旨味とピーマンの甘味の一体感に寄り添うようにあうトワ・ボンノムのロゼ。本来なら赤のトワ・ボンノムいきたかったんだけどなぁ…でもロゼでも十分美味しいからいいか。 初めに感じたアセロラ感とミネラリー。それが良い具合にほぐれるとより味わいに奥行きを感じる辺りは流石だなと思わずにはいられない。やっぱ大好きヴァンサン・トリコ。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ