『No.176 精巧なジオラマのようなワイン』 日曜日。義理のお母さんが子供を見とくから、たまには2人でデートなさいとのことで、家内とチョロっと出かけてきました。子供用の買い物をサクッと済ませ、お昼を食べ、喫茶店でゆっくりくつろがせていただきました。お義母さん、どうもありがとうございます。 僕らものんびり日曜の昼下がりを過ごせましたし、お義母さん的には孫を独り占めできたみたいで、お互いよかったわけですね。 そして家内の実家を後にし、個人的な諸用を済ませ、家路に着きました。なんとなく今日は陽の沈む前に飲みたかったので、惣菜を適当に買いました。 そんな今夜のメニューは… ・海老と鶏の天ぷら ・ねぎまとつくねの焼き鳥 ・梅のおにぎり ・なめことほうれん草の味噌汁 です。そして今夜はシャトー・メルシャンさんところの甲州・淡紫(あわしむらさき)の2013年を開けようと思います。 それでは香りの方をいってみましょう…はぁ、ふんわりと柑橘系の香りが感じられます。決して強くはありません。そして一口…ほぉ、これ美味いです！スケールの大きさは感じないですが、造りのていねいさをものすごく感じます。 少し硬めなアタック感、キレの良い味わい、舌をピリッと気持ちよく刺激する酸味、アクセント的な後味の苦味…美味しいです！ちょっとグレイスワインのグリド甲州みたいな味わいですかねぇ…グリド甲州のメルシャンバージョン…ん、いややっぱ違うかな？ そして時間が経過する毎に味わいにふくよかさを感じるようになります。あぁ、美味しいワインだなぁと飲む度に思えてきます。 スケールこそ小さいかもですが、この造りの精巧さ…そう、日本の名城のジオラマみたいな感じでしょうかね。こういう造りの丁寧なワインって、まさに日本のワインだなぁ…と思わずにはいられないわけです。

カリヤカ・ズノリ