上京2日目のイタリアンで3本目はこちら。 フリウリのテルチッチ、プランタ、2017vt.です。 当主であるマティアスは、同じフリウリにあるヴィエディ・ロマンスの、ジャン・フランコに師事しているらしいです。テルチッチは、通常の「シャルドネ」をリリースしていますが、この「プランタ」は、通常より熟成が遅い区画のシャルドネの熟成を待ち収穫。ステンレスタンクで発酵を始め、その後バリックに移して発酵を完了させる。MLFを終えると、そのままシュール・リーで樽熟成。 おぉ、コルクはDIAM30。造り手の意思を感じます。 柑橘の爽やかなアロマにハチミツに白い花。軽くナッティなニュアンス。いただくとミディアムなエントリーで、果実味がとても華やか。酸味は落ち着いておりとてもバランスが良い感じ。 ヴィエディ・ロマンスに師事しているという話は、後から知ったことなのですが、「あ～、そういえば確かに」という感覚が、このワインにはあります。酸味が抑えられたやわらかい果実味に、イタリアワインにしたら珍しい陰の雰囲気が漂う儚げな風合い。 これは、とても完成度の高いシャルドネという感じがしました。いいワイン、美味しくいただきました。

okok530