「ロワールの鬼才」と称された、ディディエ・ダグノーはプイィ・フュメ地区のワイン生産者の家系に生まれ、1982年から自然農法でワイン造りを始めた。ワイン造りの世界的名手達に指導を仰ぎ、習得したことに独自の手法を加え、有機栽培と厳しい剪定、新樽を使った熟成、区画ごとの瓶詰めなど、当時のロワールとしては挑戦的なワイン造りを実践した。その結果、一躍ロワールのトップ生産者として評されるまでになった。しかし2008年飛行機事故により、52歳という若さで他界。現在は、ディディエの息子であるルイ・ベンジャミン・ダグノーが跡を継ぎ、ブドウの成熟を重視しながらヴィンテージごとの個性やテロワールをしっかり表現するワイン造りを行っている。