『No.1015 じゃがいもと共にいただきたい』 じゃがいもが大好きでしょうがない。揚げて良し、焼いて良し、煮ても茹でても美味しいときたもんだ。食卓に何らかのじゃがいも料理があると、もうそれだけで嬉しい。 そして、娘も僕の血を脈々と受け継いでいるのか、じゃがいもが大好きである。 要は…食卓でじゃがいもの取り合いになるって話なのだ。 そんな今夜の夕飯のメニューは… ・牛肉のロースト ・鶏肉のチーズ巻き ・ジャガイモのフライ ・いんげんとニンジンの胡麻和え ・炊き込みご飯 それに味噌汁といった具合。そして今夜はフランスのソンセール・ヴァン、ペティアン・ナチュレル・アスタ・ラ・ヴィズラ2019年をお供に。以前飲んでとても美味しくいただけたので。セパージュは前回と同じ、リースリング50％、ピノ・ブラン25％、ピノ・グリ25％といった具合。 王冠を慎重に抜栓…噴きこぼれ無し！こういうの大事。グラスに注ぐ。泡立ちはわりと豪快だが、すぐに落ち着く感じかな。切りたてのフレッシュな林檎の香りが心躍る。そして一口…クリスピーな泡に、キュッとくる酸味。林檎をかじり倒したかのようなフレッシュな果実味。柑橘のニュアンスも。ミネラリーな要素もしっかり感じる。 これ実に美味しいな。 鶏肉のチーズ巻きなんて合わないはずがない。果実味と共に感じるアフターのほろ苦さ。これが実に小気味良い。牛肉のローストは塩コショウのみの味付けなので、お好みで焼肉のたれを…とのこと。焼肉のたれ(我が家はモランボンのジャンを愛用)と、ローストした肉、そしてこのペティアンが実に良くマッチしてる。 ワインの主張もあるのだが、食事とマッチするとこれがまた止まらなくなってくるから実に厄介(いい意味で)。中盤に入ると、ほんの少しハービーな要素とヨーグルト的なニュアンスがうっすら感じられて、これがまた心憎い。 ちなみにじゃがいもは…娘がほとんどたいらげ、僕は二切れほど…もっと食べたかった。そしてもちろんペティアンに合わないわけがない！ 美味しくいただけた、ソンセール・ヴァンのペティアン。また飲むぞ…今度は大量のジャガイモと共に。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ