『No.335 硬さとしなやかさと』 そんなこんなで土曜日。そして三連休の初日である。本日は朝の内にディーラーに妻の車の定期点検、ベビーフードやオムツ等の子供向け買出し、蚤の市の散策(これは妻のリクエスト)、なんてなことをやってるうちにあっという間に日没。楽しい時間はとても早く過ぎていくものだね…なんて思いつつ。 休みの日は僕が夕飯担当。結構動き回ってしんどかったので、適当な夕飯で済ませよう。 そんな今夜のメニューは… ・牛タン塩焼き ・ブロッコリーとシメジのバター醤油ソテー ・タコとアボカドとチーズのサラダ ・ナメコとめかぶと長芋の和え物 ・ご飯と味噌汁(ナメコと油揚げ) なんだかんだでいつもの雑多なメニュー。まぁいいか。そして今夜はイタリアのヅィダリッヒのヴィトフスカ2010年を。ヴィトフスカといえば、ヴォドビーヴェッツって幹事なのだが(もちろん大好き)、ここはちょっと視点を変えてヅィダリッヒを飲んでみようかと。ヅィダリッヒ自体は大好きな作り手なのだが、ヴィトフスカはまだ未飲なので、楽しみだなぁ。 それでは、香りの方なんかを…少し冷やし過ぎた上に、開けてそう時間が経ってないからか、香りはほのか。梨や栗のような果実の香りにスモーキーなニュアンス。そして一口...ゴリっとした硬い液体感と思いの外じんわりとくる優しくも深い味わい。 硬さとしなやかさが同居してるような豊かな味わいが実に秀逸。梨やライチのような甘味のある果実味に先ほど感じたスモーキーさとゴリっとしたミネラル感。ナッツやバニラ、紅茶のニュアンスなんかも感じられる。そして温度が上がると味わいに深さが増してくる。 飲んでいて実に幸せな気分になる。牛タンの塩焼きに実にマッチするし、タコとトマトのサラダのような新鮮な魚介類にも良い相性。何より長芋の和え物に寄り添うような、むしろ引っ張って行くような相性の良さ。 ヅィダリッヒのヴィトフスカ、思った以上に美味かったなぁ。

カリヤカ・ズノリ