『No.1190 素敵なバランス感』 【ロッソ・マシエリ/2020年】 ラ・ビアンカーラ/イタリア・ヴェネト ・メルロー 50% ・タイ・ロッソ 50% 合わせた夕飯 ・肉野菜炒め(焼肉のタレ風味) ・卵焼き 抜栓し、グラスに注ぐ。うん、濃いめのルビー色。粘度はそこそこといったところか。そして香りは…ダークな果実、カシスやプルーンといった感じの香りがグジュッとした具合で。還元的なニュアンスは感じないかな。 そして一口...おっ、美味しい！やはり安定の美味しさ。そして、ここ何年か感じていた(ってそこまで飲んでるわけじゃないけど)ずっしり感があまりなく、卓越したバランスを持ち得てる感じ。しっかりとした旨味の幹があり、華やかな果実味、心地良い酸味、液体に綺麗に溶け込んだタンニン、主張こそ強くはないがコリッとさが伝わるミネラル感。 実に素敵なバランス感。この感じ良いっ！カドがいい具合で取れつつも丸いだけでないこの感じ。クソっ、文章にできないのが悔しいくらい。 焼肉のタレで味付けした肉野菜炒めとの相性がたまらない。作り手の思惑とは違うかもしれんけど、美味しいから許してほしい。それくらい相性が良い。甘辛の味付けの炒め物には合うんだろうな、このワインの感じだと。そして重ったるくないからだろうか、妻特製の卵焼きとも不思議と相性良かったり。 こういう何気ない食卓に似合うワインって素敵だな。この作り手のワインはそんな食卓の寄り添い具合が絶妙なんだなぁと思ったり。 美味しかった！ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ