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4.0
色調はやや濃い目のゴールド 香りは樽香が中心でバニラやバター、ミルクティーが感じられ、他に果実香はドライフルーツチック、時間の経過で焼き菓子、焼いた重曹、ふくよかで広がりのある香気 辛口で落ち着いた酸、まだへたってない、柔らかな酒質、なのにカッチリとしたストラクチャー、余韻は長め。 ピークライン手前かピークか、とは思うけど、伸び代は全く無いからこの辺りがピークかな? ここから1〜2年で酸が一気に落ちるかなあ・・・という印象。 敢えて冒頭でなくこのタイミングのあらすじ: 今更ながら献杯をすることにした。 本来であればこの方が高畠の醸造長をされた最後のVTのゾディアックPNを見つけたので買う予定だったのだが、購入ボタンを押した後のメールでVTが1年違い(退職後の)だったと連絡がありキャンセル。 幸い、醸造長として在籍されてた時のゾディアックシャルドネがあったのでそれに替えてもらうことにしたのであった。 飲み進めている内に似ているなぁと思ったのがオー・ボン・クリマ。 やはり当時の醸造長がアメリカで修行されてたということもあってか、樽ドネのハイエンドラインで目指したのがそこだったのかなどと思いを馳せたくなってしまう・・・ 日本ワインをよく飲んでいた際に当時師と仰いでいた方が「日本ワインを飲むなら海外のどこのワインと似ているか考えろ」と仰っていたが、香りや味わい、醸造長の経歴が見事に合致しているので、強ち間違ってないんじゃないかと・・・思いたい(汗) 存命時に何回かシンポジウムで話を聞いたり、試飲会でお話しする機会があったけど、当時日本ワインブームの最中だったからかブームのその後を質問した時にはドライで現実的な見解をされてたのを思い出す。 ただ、SNSでつながっていたが何気ない投稿にコメントを下さった際はいつもやさしく、柔らかなお言葉をくださったお方だった。 最近、デキャンタワインアワードでS社のワインが輝かしい結果になった等、日本ワインのレベルが格段に上がった(日本ワインクラスタは聞き飽きてるだろうなこの文言)のが結果に繋がっている昨今、この方が存命時に日本ワインを導いてくださったのも大きいのではと思う今日此の頃・・・ このワインを一言で言うなれば質実剛健。 そしてこのワインが見せる世界は直向きにものづくりに励む職人の眼差し。 音楽なら中島みゆきの地上の星。 兎角、日本ワインでこういったものが飲めるとしたら小規模のドメーヌくらいかと思いこんでいたが、まさか中規模(大規模かな?どっちだろ??)ワイナリーのハイエンドラインでこのクオリティーを堪能出来るとは思ってもいなかった。 そういえば、ロックの話もSNSでよくされてたな、当時の自分はワイン馬鹿だったんでワインのことばっか聞いたりしていたけど、存命時に音楽の事も聞いてみたかったなと今になって思う。 長々となってしまったけど、哀悼の意を表しつつ、献杯とさせて頂きます。 「めっちゃ美味かったです」、伝えられないのは辛いっすわ、Kさん・・・
t.yamada3号
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色調はやや濃い目のゴールド 香りは樽香が中心でバニラやバター、ミルクティーが感じられ、他に果実香はドライフルーツチック、時間の経過で焼き菓子、焼いた重曹、ふくよかで広がりのある香気 辛口で落ち着いた酸、まだへたってない、柔らかな酒質、なのにカッチリとしたストラクチャー、余韻は長め。 ピークライン手前かピークか、とは思うけど、伸び代は全く無いからこの辺りがピークかな? ここから1〜2年で酸が一気に落ちるかなあ・・・という印象。 敢えて冒頭でなくこのタイミングのあらすじ: 今更ながら献杯をすることにした。 本来であればこの方が高畠の醸造長をされた最後のVTのゾディアックPNを見つけたので買う予定だったのだが、購入ボタンを押した後のメールでVTが1年違い(退職後の)だったと連絡がありキャンセル。 幸い、醸造長として在籍されてた時のゾディアックシャルドネがあったのでそれに替えてもらうことにしたのであった。 飲み進めている内に似ているなぁと思ったのがオー・ボン・クリマ。 やはり当時の醸造長がアメリカで修行されてたということもあってか、樽ドネのハイエンドラインで目指したのがそこだったのかなどと思いを馳せたくなってしまう・・・ 日本ワインをよく飲んでいた際に当時師と仰いでいた方が「日本ワインを飲むなら海外のどこのワインと似ているか考えろ」と仰っていたが、香りや味わい、醸造長の経歴が見事に合致しているので、強ち間違ってないんじゃないかと・・・思いたい(汗) 存命時に何回かシンポジウムで話を聞いたり、試飲会でお話しする機会があったけど、当時日本ワインブームの最中だったからかブームのその後を質問した時にはドライで現実的な見解をされてたのを思い出す。 ただ、SNSでつながっていたが何気ない投稿にコメントを下さった際はいつもやさしく、柔らかなお言葉をくださったお方だった。 最近、デキャンタワインアワードでS社のワインが輝かしい結果になった等、日本ワインのレベルが格段に上がった(日本ワインクラスタは聞き飽きてるだろうなこの文言)のが結果に繋がっている昨今、この方が存命時に日本ワインを導いてくださったのも大きいのではと思う今日此の頃・・・ このワインを一言で言うなれば質実剛健。 そしてこのワインが見せる世界は直向きにものづくりに励む職人の眼差し。 音楽なら中島みゆきの地上の星。 兎角、日本ワインでこういったものが飲めるとしたら小規模のドメーヌくらいかと思いこんでいたが、まさか中規模(大規模かな?どっちだろ??)ワイナリーのハイエンドラインでこのクオリティーを堪能出来るとは思ってもいなかった。 そういえば、ロックの話もSNSでよくされてたな、当時の自分はワイン馬鹿だったんでワインのことばっか聞いたりしていたけど、存命時に音楽の事も聞いてみたかったなと今になって思う。 長々となってしまったけど、哀悼の意を表しつつ、献杯とさせて頂きます。 「めっちゃ美味かったです」、伝えられないのは辛いっすわ、Kさん・・・
t.yamada3号