いきがかり上のカステッロ・バンフィ祭り2本目、カステッロ・バンフィのポッジョ・アッレ・ムーラ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ2009です。 うーん、さすがです。 私はワインを語れるようなレベルではなく、ここでの記述も自分なりの表現をしながら、「違いのわかる男」に近づこうと趣味的にやっているものですが、この領域のワインになると、やはり作り手の情熱のようなものが、ダイレクトに伝わるような感覚があります。 ブルネッロは、サンジョヴェーゼの亜種である、サンジョヴェーゼ・グロッソという葡萄のことです。 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、1984年に始まったDOCG認定制度で、バローロとヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノとともに最初に認定されたワインのひとつです。 製法は、ブルネッロ100%で、最低でも収穫から50ヶ月以降、リゼルヴァはさらに1年以降にしか出荷できません。そのうち2年は木樽熟成。かつては48ヶ月のオーク樽熟成を義務付けていたこともあるらしいです。そして、更に最低でも4ヶ月の瓶内熟成です。 ポッジョ・アッレ・ムーラは、畑名です。カステッロ・バンフィがモンタルチーノの地に産声を上げた時から所有する歴史ある畑で、バンフィにとっても特別な思い入れと研究がなされており、こうして特別なワインにも仕立て上げているようです。 このリゼルヴァは、2007年vtが初リリースされたものです。年産1万本ですから、かなり少ない。私が飲むなど、ワインにとっても思いもよらなかったことでしょう。 美しいガーネットの色合いに、度数が高そうなグラスに滴る脚。香りは豊富な黒系果実の香りに、皮にスパイスの香りが複雑に混じります。 樽に甘いアロマもまとわりつきます。 口に含むと、もう開いてくれてます。黒系果実の適度な酸味、そしてわずかにチョコのような甘みと、ビロードのようにまとわりつくタンニン。 美味しいです。 要素のバランスが素晴らしい。

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