シャルドネ4連続の1本目は、ドイツのフリードリヒ・ベッカー　シャルドネ・トロッケン、2019vt.です。 ライン川の中上流域まで上ると、フランス国境が近づいてきます。左岸のラインヘッセンの上流、フランス国境までの地域が、ファルツという地域。 このワイナリーはドイツのファルツ最南端、しかし畑はなんと、フランス国境にまたがってアルザスに70、ファルツに30%所有するという。 国境地域の複雑な歴史を経て、仏独の特殊な法律により、アルザスで栽培されてもドイツワインとして販売することが可能になっているとのこと。 クリアなペールイエロー。 グレープフルーツ、レモンの柑橘類、パイナップルも少し。冷えすぎて少し香りが出にくいけど、暑いからアリです。 爽やかなアタック、フレッシュでやや強めの酸がジュワッと口内に広がる。土地柄か、クリームっぽさや核果実的なコクがほぼ感じられなく、クリアな喉ごし。 そしてやや強めのミネラルが長めの余韻に繋がる。 夏ワイン。美味しい。

okok530