230313 ル・クロ・デュ・カイユの、ル・ブーケ・デ・ガリーグ・コート・デュ・ローヌ、2019vt.です。 シャトーヌフで造られるトップキュヴェは、何度もWA誌が満点を付けたようですが、こちらはこの造り手のエントリー。この19年は、造り手自身が「完璧なバランスの伝説のヴィンテージ」とおっしゃる、素晴らしい出来とのこと。 ブレンドは、グルナッシュ70、シラー15、ムールヴェードル・カリニャン・クノワーズ15%です。 ドメーヌの初期から自然思考で、葡萄は手積み後に畑で選果、セラーでも選果する。95%は除梗し、品種それぞれでコンクリートタンクで醸造。ルモンタージュやデレスタージュを繰り返し、樽で14ヶ月熟成。 やや濃厚さを感じる液体。 シロップ漬けになったブラックチェリー、ブラックベリー、シナモン、チョコ、樽、ややブラッディなニュアンスがある複雑な香り。 酸味と渋みがやや強めの黒果実味、ややアルコール高めの雰囲気（14.5%だった）。コッテリとした雰囲気のエントリーなのだが、それは最初だけのことで、すぐにクリアな酸味が立ち上がり、そこからシームレスに苦味と渋味の余韻に繋がります。 このお値段でこの仕上がり、素晴らしいと思います。 2日目は統一感が進化し、よりエレガントな雰囲気を纏っておりました。

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