『No.719　甘い香りに誘われて』   もう気がつけば2月なのである。おぉ、なんて事だ！正月からもう一月経ったわけで。なんだかバッタバッタしてる間に月日だけは過ぎていくもんなんだね。 そういや、ゆっくりとワイン飲んで夕飯食べてないなぁ。今夜は久々に飲もうかな...なんてな事を思いながらの帰宅。家に帰ると美味しそうな香りが...よし、今日は飲むぞ！ そんな今夜の夕飯は... ・鳥手羽と大根の煮物 ・椎茸のオーブン焼き ・ご飯と味噌汁 甘辛く似た煮物の香りをかぎながら、セラーから選んだのはドイツのヴァイングート・ヴァインライヒのロート2018年。セパージュの方は... ・ドルンフェルダー→50% ・メルロー→40% ・カベルネ・ソーヴィニョン→10% といった具合。グラスに注ぐと、フワーッと甘い香りが感じられる。いちごジャムのような。そして一口...おぉ、先程の甘い香りと裏腹に甘さがそこまで感じられないぞ。そしてキュッと口元が締まるアクセント的な酸味と、比較的綺麗にまとまってるタンニン。 正直、味わいに華やかな余韻や奥深さ的なものは余り感じないが、小さいなりにまとまったキレイな味わいがとても心地良い。食中酒にしたらこの味わいは素敵だと思う。 まず煮物と相性がいいのがとても嬉しい。甘辛い味付けの煮物に寄り添うように合い、そして口中をリセットし、次にとっかかれるのがこれまた嬉しい。醤油ベースのタレで焼いた椎茸のオーブン焼きともこれまた良い相性。もう少し多めに作ってくれたら良かったのに...なんて。 疲れた体に、ホッとする味わいの家庭料理と、その家庭料理に寄り添うように接してくれるこのワイン。なかなかいい仕事をしてくれるのがとても嬉しいな。 今度は白を飲んでみよう。楽しみだなぁ...ごちそうさまでした♬

カリヤカ・ズノリ