『No.1270 スケール大きめ、果実味豊かめ』 【ピノ・グリ/2022】 ドメーヌ・テッタ/日本・岡山 ・ピノ・グリ 100% 合わせた夕飯 ・唐揚げ盛り合わせ(行きつけの専門店より) 抜栓し、グラスに注ぐ…オレンジというか褐色。濁りもあり。一瞬おっ？となりそうだが、芳醇な果実の香りに思わずウットリしてしまいがち。アプリコット、黄桃、マンゴーもかな？あとは少しハーブのニュアンスも感じたり。 そして一口…あ、これは美味しいなぁ。まず感じる果実の味わい。アプリコットに桃、ライチも感じる。豊かな果実味にしっかりとした地に足の着いた味わい、ハチミツを彷彿させるようなほの甘さ。少し強めのタンニンやアルコール感がワインのスケールの大きさを形成しているよう。ともすると、紹興酒っぽいモンワリ感を想像jしてしまいそうだが、意外とシャープな味わい。 だからかな、唐揚げのような揚げ物にも、無駄にまとわりつくこともなく、上手に寄り添う感じ。酸味は比較的穏やか。甘味こそあるが、ダレることもなくしなやかなボディがアシストしてくれてるよう。唐揚げもワインもついつい進みがち。 ピノ・グリのワインって、飲み応えがあるものの、妙にモンワリしたヤな着地点の味のものがある(あくまで主観)が、このピノ・グリは実に良い。奥行きやスケール感があるのに、どこか軽快でシャープ。湯屋かな果実味なれど、甘ダレなく口中はどこか爽やか。このクオリティが日本で作られているなんて、嬉しくなってしまう。 VIVAニッポン！ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ