1962 シャトー・マルゴー　マルゴー　メドック　ボルドー/フランス 還暦記念家族飲み会@Da Masa・その2 土曜日のワイン。 先日迎えた誕生日で、めでたく干支がひと回りとなりました。連れ合いも同い年ですので、夫婦揃ってW還暦ですww お祝いの家族飲み会（4名）を、先週も伺ったばかりですが、西荻の巨匠のお店で開くことにしました。 2本目は、誕生年のボルドー、格付け一級のグラン・ヴァンです。 過去に飲んだ「最高のワイン」を問われたなら、私の場合、間違いなく最初にあげるのがシャトー・マルゴーの1989です。 1990年代末期に、当時の総支配人であったポール・ポンタリエを日本に招いて開かれた、シャトー・マルゴーのバーティカル・テイスティング・イベントでいただいた1989は、本当にベスト・オブ・ベストな状態で、香り・味わいともに、どこにも疵や歪み、曇りのひとつも見つからないワインでした。 紀尾井町のホテルの大ホールに集まった参加者全員が、しわぶきひとつできず、瞬きや息をすることすら忘れて目の前のグラスに没頭していた瞬間を、私は忘れません。 あれは、多分、その時だけ訪れた奇跡の時間でしょうが、完璧を通り越した完全なワインの姿というものを、私は体験しました。 「あなたにとっての幸せは？」という質問に対し、社会学者のエンゲルスが「シャトー・マルゴー1848」と答えた有名なエピソードがありますが、その日以来、私にとっての幸せは「シャトー・マルゴー1989」となりました。 そして今、私の目の前には同じシャトー・マルゴーの1962があります。 傑出した1961に続き、2年連続で迎えることができた素晴らしい収穫年。 前年の評価が高すぎて、その陰に隠れがちですが、シャトー・マルゴーの1962も、実は優良ヴィンテージです。 このボトルは20年以上前に購入したものですが、1994年にリコルクされ、イギリスを経由して、当時できたばかりのエノテカによって輸入されたもの。 リコルクから既に30年近く経ちますので、マサさんが慎重に抜栓してくれました。 ワインの外観は、明るくクリアなライトガーネット。経年のせいでかなり淡くなっていますが、健全な状態を思わせる色味です。 香りは、熟成感のあるカシス、ブラックベリーなどの黒果実、プルーンのようなドライフルーツ、薔薇のドライフラワー、シナモン、クローヴなどの穏やかなスパイス、スーボワ、シガー、レザー、そしてシダーウッド、微かに馬小屋。 甘い果実感が健在で、意外な現役感のある香りです。 口に含むと、まだまだ元気な果実味と柔らかな酸、枯れた旨味がキレイなバランス。 ただ、時間が経つにつれ酸が立ってきて、スピード勝負のワインと勘違いしました。 そうなんです、このままピークアウトへの流れか？と思ってしまったのですが、このマルゴー、さすがに良年の一級格付だけあって、二枚腰三枚腰のワインでした。 一時的に酸に傾いた味わいが、いつの間にか軽やかに甘い、果実味優勢の味わいに変化して、実に甘美な状態になり魅惑を振りまいています。この変化には家族一同唸りました。 いや素晴らしい！ 実に素晴らしい変容ぶりです‼︎ このワインには、家族全員で味わった幸福な時間を、心から感謝したいと思います。 「幸せとは？」という問いに対する答えの中に、新たに「シャトー・マルゴー1962」を加えたいと思います。

iri2618 STOP WARS

幸せのワインいいですね♪

!ryu!

ダブル還暦おめでとうございます㊗️ 62マルゴーとは❣️ そして幸せとは？… しばし考えようかと思いましたが、私にとってはエゴン氏を迎えてのエゴンミュラーワイン会で飲んだシュペトレーゼかな(▰˘◡˘▰) （急斜面の新雪に向かってスキーで飛び込むスリルも捨てがたいですけど〜）

ぺんぺん

「リコルクしてるから大丈夫ー！」ってiriさん言ってましたが、30年近く前のリコルクでしたので、抜くのメッチャ大変でしたよ！(笑) それはともかく、本当に素晴らしいワインでしたね(*^^*)

DaMasa

幸せのワイン、良いですね(^q^) 生まれ年のマルゴーは試飲会で飲んだ事はあります。 64というヴィンテージ、経営難によるスランプの時期という事もあってか、最初は意外と飲めると思ったらグラスの中で急にバランスが悪くなってきたように感じました。 その時はラフィットも飲んでいて、お代わり可能(有料)だったので、ラフィットの方をお代わりしたのですが、ラフィットは2杯目の方がもっと良くなったので、マルゴーもそうだったのかも知れない、とレビューを拝見して思いました。 こちらも1990年代末期の事でした。 また、その頃私もシャトー・マルゴーのバーティカル・テイスティング・イベントに参加して、ポール・ポンタリエ氏を間近に拝見しましたが、会場はEテカだったので、残念ながらiri2618 STOP WAR様と接近遭遇ではなかったようです(笑)

chambertin89

おしゃれ　〜

アン爺

ピークアウトかと思われる流れからの二枚腰、さすが1級シャトーは違いますね！素晴らしいです、そんな瞬間を体験してみたいものです。

Eiki

きゃあ〜素敵✨✨(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))

江川

!ryu!さん　ありがとうございます。ボルドーの1級には、皆さんそれぞれの贔屓があるでしょうが、私はマルゴーへの思いが深いです♪ こういう人生の節目を、素晴らしい状態のバースデイ・ヴィンテージのマルゴーをいただきながら、家族と一緒に祝うことができたのですから、これを「幸せ」と言わずして何と言う？ですよ(笑)

iri2618 STOP WARS

ぺんぺんさん　ありがとうございます。普段は「幸せとは？」なんて考えないんですけどね(笑) ちなみに、私が初めてワインのレビューを書いたのは、1989のマルゴーを飲んだ直後で、その日の夜、コーフンを鎮めるために「あなたにとっての幸せ…」という書き出しで、レポート用紙2枚ぐらい書いたと思います(苦笑) その当時、vinicaがあれば投稿してたはずですが…結局、誰の目にも触れず行方知れずとなりました(泣) 素晴らしいラトゥールやラフィットも体験しましたが、なぜかそういう気持ちにはならないんですよね。マルゴーだけです。

iri2618 STOP WARS

DaMasaさん　抜栓お疲れ様でした(笑) やっぱりマサさんのところに持ち込んで正解でした！

iri2618 STOP WARS

chambertin89さん　コメントありがとうございます。64も良さそうなヴィンテージですね。ラフィットは、私も昔いただいたことがありますが、素晴らしいワインでした。89を飲んだのは、メルシャン主催の会だったと記憶しています。ポンタリエ氏が、メルシャンのアドバイザーか何かに就任した記念の会で、60年代（これは不確か…）、70年代、80年代、90年代から2〜3本選んで、それぞれのワインを氏がコメントしていく形式だったと思います。 件の89は、細かいコメントは一切なく、「ワインにはこういうことも起こりますね」とだけ仰っていましたが、素敵な、そして完璧なコメントだと思いました。

iri2618 STOP WARS

アン爺さん　ありがとうございます(苦笑) 60〜70年代は「スランプの時代」という認識があり、少し不安でしたが、素晴らしいマルゴーでした。

iri2618 STOP WARS

Eikiさん　コメントありがとうございます。この変化には驚きました。土俵際まで追い詰められ、徳俵に足がかかった状態から、多彩な技を繰り出しながら盛り返し、最後は地力を発揮して相手を寄り切る、そんな大横綱の相撲のようでした(爆笑) 例えは変ですが、ホントにそんな感じのワイン。素晴らしいマルゴーでした。

iri2618 STOP WARS

江川さん　コメントありがとうございます。本当に素敵なワインでした✨✨

iri2618 STOP WARS

なるほど…。やはり、ポテンシャルの高いワインは違うのですね！ その場にいた訳ではないですが、勉強になりました(^^)

bacchanale

素晴らしいですね。W還暦おめでとうございます! 自分にとっての最高のワインは今のところムートンの86年なので少しづつその仲間を増やしていきたいですね。

So1214

幸せ5重丸〜✨ マルゴーだけに!!(⁠｡⁠•̀⁠盆-⁠)⁠v✧

盆ケン

あぁぁ、、、 私もリコルクが必要ですがw さすがiriさんですねぇ〜✨ 歴史あるご経験が素敵です❤️

toranosuke

bacchanaleさん コメントありがとうございます。ワインは本当に一期一会、拙い経験などまったく当てにならないことを思い知らされました。良いワインはいつでも教訓的で、素晴らしいレッスンを与えてくれます。

iri2618 STOP WARS

So1214さん　ありがとうございます。ムートンのポストにコメントを入れさせてもらいましたが、1986は結婚した年なので、私も思い入れの深いヴィンテージです。そろそろ飲み頃に入ってきたかなぁ…？そんな長命なヴィンテージなので、これからが楽しみですね(笑)

iri2618 STOP WARS

盆ケンさん　ありがとうございます。座布団5枚差し上げます(笑)

iri2618 STOP WARS

toranosukeさん ちょ、ちょっと！何を仰っているのですか⁉︎ いや、必要ないでしょ(笑) いったい何を注ぎ足すつもりなんですか⁇⁇ それはさておき、久しぶりにご一緒したいですね‼︎

iri2618 STOP WARS