『No.185 ドイツのピノの懐の深さ』 先週の土曜日、父の日のプレゼントを渡すため、そして先日のお宮参りのお礼も兼ねて、実家に帰りました。両親共に元気に畑を耕しておりました。そしてせっかく来たんだから…ってことで、取れたての野菜をいただきました。 あくまで趣味の範囲での農業ってことなので、量こそは多くはないのですが、茄子と大根、ピーマンときゅうり、そしていんげんとジャガイモをもらいました…ナマステ。 今日はジャガイモを使ってジャーマンポテトを作りました。ご飯のお供にはもちろん、ワインの良きお供にもなるジャーマンポテトは我が家ではよく作ります。 そんな今夜のメニューは ・ジャーマンポテト ・カマンベールの豚肉巻き ・豆腐のミートグラタン ・カツオのたたき（市販品） ・ご飯と野菜スープ となっております。そして今夜はドイツのイミッヒ・バッテリーベルクさんところのモンテンヌーベル・シュペートブルグンダーの2010年を開け放とうと思います。バッテリーベルクさんのワインはリースリングを何本か飲みましたけど、なかなか美味しいワインばかりでしたので、このシュペートブルグンダーにもついつい期待しちゃいますよねぇ。 まずは香りの方からいってみましょう…おおっ、まさにチャーミングなまでのベリー系の果実香が感じられます。そして一口…あっ、これは美味しい！香りの通りな味わいの果実味、そしてキュッとした酸味と、これまた気持ち良く引き締めんばかりの渋味。スケールこそ大きくないかもですが、きれいにまとまった味わいだなぁと思うのです。 ボディもライト寄りなミディアムって感じなので、赤身の刺身にも合いますね…そう、カツオのたたきなんかに合いますねぇ。 そしてワインの温度が上がると、出汁っぽさや梅的な味わいも感じてきます。なんだかブルゴーニュのピノのような味わいも感じるんですね。 ドイツのピノってのも、実に懐の深い味わいのものもあるのですねぇ。

カリヤカ・ズノリ