『No.1043 This is 正統派』 昨日の話。 娘の保育園の友達が参加してるサッカークラブの試合があるから見に行きたいとのことで、娘と隣町の運動公園へ。妻は友達の友達(ほぼ他人)が主催するコンサートを見に市民会館へ。 結果、僕も妻もへとへと。僕ははしゃぎまわる娘と友達を追っかけまわしたり、行き帰りの運転(結構な距離)、その後感化されたのか近所の公園でのボール蹴りでぐったり。妻の方は、2時間弱でしょと思っていたら、いろんなものを詰め込みすぎた4時間強の内容と、帰りに立ち寄ったデパ地下の混雑ぶりにぐったり。 そんな日曜。年末年始の準備に全然取り掛かれず…といった具合。そんなこの日の夕飯のメニューは… ・唐揚げ ・牛肉とヒラタケのロースト ・揚げ牛蒡と牛肉のサラダ これにご飯と味噌汁といった具合。この日はデパ地下三昧ってことで。そしてドイツのファン・フォルクセンのザール・リースリング2016年をお供に。こんな日は真っ当なリースリングで癒されたいなとのことで。 抜栓し、グラスに注ぐ…鮮やかな黄金色。真っ当な白…と言わんばかりの色合い。少々粘性ありな液体感。フワッとぺトロール的要素が…まぁそこまで気にならないかなといった具合。そして香りは…ふんわりぺトロールの奥から感じる桃や熟した林檎。蜜のような甘い香りも感じたり。そして一口…あぁ、実に真っ当な味わい。少しほの甘さを感じる中辛的な味わい。瓶内でも熟成されていたのであろうか、酸味も穏やか、ミネラル感もあるが、バッキバキではなくしなやかさを感じさせる。しっかりきれいな丸を描いたふくよかな味わい。 これはこれでとても美味しい。真っ当で、少しクラシカルな要素を感じさせながらも、どことなくモダンさも醸し出しているから古臭くはない。なんだろ…今のドイツのスタンダードなリースリングの一つとしてもいいんじゃないかと勝手に思ったり。 ニンニクと生姜の風味が強い唐揚げにとてもマッチしている。どちらも共に進む…というか唐揚げの味の強さ(ちょい苦手)をこのリースリングで流す感じ。そして一番よく合うのは牛肉とヒラタケのローストだろうと僕は思う。我が家で争奪戦が激しく、二枚しか口にできなかったが。風味豊かなヒラタケと少し野性味を帯びたような牛肉の風味に負けることなく、そしてどこか寄り添う様子も感じさせる。二枚のローストを味わいながら、リースリングと共に楽しむわけで。 とても美味しいリースリングだったなぁ。ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ