鯖の塩焼きとのペアリングということで店員さんにおすすめいただいた1本。ロゼってあまり飲んだことがないので身構えるも、せっかくの巡り合わせなので試してみる。プーリア州のトルマレスカ、もといアンティノリさん。こんなところにもアンティノリさん。どこにでもいるな。ネグロアマーロという品種を使っているらしい。 適温を聞きそびれてしまったので、とりあえずキンキンに冷やしてスタート。香りは薔薇、少し藤っぽい奥行きもある。ふくよかで華やか。うっすらとライチの香りがする。 口当たりは穏やか、白桃っぽいやや甘くて質感のある果実味、そこからミネラル感がグーッと押し寄せていき、酸も伸びやかに感じられる。とても美味しい。赤ワインのエレガントなアロマと、白ワインの旨みやキレが共存している感じ。ロゼへの期待値はそこまで高くなかったので嬉しい。 さっそく鯖の塩焼きと合わせる。鯖の塩けとミネラル感がマッチし、脂っこさを綺麗な酸が流してくれる。なかなか良いが、鼻に抜ける青魚の香りと薔薇の芳香が若干ぶつかる。そこでオリーブオイル少々とレモン汁をそれなりにかけてみる。これが最高に合う。オリーブオイルとレモンが魚の臭みをなかったことにしてくれる。レモンの酸味、オリーブオイルの風味との相性もバッチリ。焼酎より合うかもしれない。 翌日はアクアパッツァ風の料理と。安定のペアリングでした。ロゼワイン、いろいろ試してみたい。

hbk