開栓した瞬間に広がる若草とトロピカルフルーツ、桃の香り。ヘイジーIPAと錯覚しそうな華やかさ。 口当たりはドライ。最初に鋭く強烈な酸味を感じ、後からジューシーな桃とパインの甘みがじんわり広がる。中盤から後半にかけて相変わらず華やかさMAXの香りとともにミネラル感が舌を刺激し、キレのある酸を感じながら消えていく。一つひとつの要素は面白いが、バランスが歪な印象。 食中酒に相応しく、アボカドとエビのコブサラダ、鶏もも肉のソテーなどと美味しくいただいた。半分残ったワインは空気を抜いて12℃で保存し、ガパオライスと。ガパオとジャスミンライスはトップバリュのカフェごはんシリーズのもの。目玉焼きを揚げ焼きし乗せるだけで完成。そして、このペアリングが最高。魚醤やホーリーバジルの香りと若草のニュアンスがマッチし、にんにく醤油のパンチのある味わいを酸味が綺麗に打ち消してくれる。ワイン自体も華やかな香りがやや落ち着いて酸味が洗練され、ずっと美味しくなった気がする。 初日の印象だとリピートはないかな…と思っていたが、この仕上がりとガパオとの相性の良さ、良心的な価格も相まってリピート確定。

hbk