『No.608 人は何かと理由づけて呑むものなのである』 本日節分。娘の保育園でも豆まきがあったそうだが、娘はえらく泣いていたらしい。どうも園長先生扮する鬼に怯えていたそうで。わかるなぁ...自分もそうだったから。僕もいわゆる被り物がとても苦手で怯えてたなぁ。だからスーパーであったようなヒーローショーなんか怖くて大嫌いだった。 それでもよく頑張ったね。 そして今日は娘の生誕1,000日。なんだか早いなぁ。そしてめでたいなぁ...って事で、ケーキを買ってささやかなお祝いなんかを。 そんな今夜の夕飯は... ・和風出汁風味のレタス鍋 先日実家の畑でとったレタスを使ってのレタス鍋。豚ロースとウインナーと豆腐とわりとシンプルな具材でいただく鍋。比較的さっぱり目な和風出汁と具材でサラサラっといただけるそんな鍋に合わせるのは、ブルゴーニュのアニェス・パケのオークセイ・デュレス・ブラン2012年をお供に。ほんと久しぶりのアニェス・パケ。何本かキープしてるのに、ついつい我慢してたんだけど、今日はめでたい1,000日祭。こんな日でもなきゃ飲まないよ...って何かと理由をつけて飲んでしまうわけで。 そんなこんなでまずは香りの方なんかを。ふーん、柑橘系的なフレッシュな果実香と桃のような甘い香りとが入り混じったような感じ。うっすらとバニラや蜜のニュアンスも。そして一口...はぁ、いいなぁこの軽快な飲み口。桃や蜜の幾分トロピカル的な味わい。そしてフレッシュな柑橘系のアタック。でも不思議と甘ったるさは皆無。そしてコリコリコリっとしたミネラリーな具合。 これは食事にしっかり寄り添ってくれる味わい。今日の和風出汁のレタス鍋とも好相性。特に出汁と合わさった豚ロースとの相性はたまらんもんがあるなぁ。 どこかしら感じる樽感もあくまでアクセント的なもの。このアクセントがまたこのワインの個性を引き立ててる。そして飲んでいくうちに、このワインの思ったより厚みのある味わいを痛感することに。でもこの厚みも無駄な要素ではない。適材適所みたいな。 久々のアニェス・パケは僕の期待を裏切る事なく...いや、むしろ良い意味で僕の期待を裏切ってくれたかもしれない。やっぱ美味しかったし、娘のお祝いにはもってこいだったかも。 次は何を理由にして飲んじゃおうかな？ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ