『No.833 ふくよかにも程がある』 木曜日の話。 所用にて有給休暇。いろいろ雑用を済ませていた時に妻からの電話。娘の保育園でコロナ陽性の子が。しかも娘のクラスで…とのことで、娘を早々に引取り、その足で家族でPCR検査へ。 何だか急に緊張感のある瞬間。家族共々陽性もしくは濃厚接触者の烙印をもらわなければ良いのだが… ※その後、保育園から連絡があり、濃厚接触者ではないとのこと。PCRも全員陰性。よかった。 そんなこの日の夕飯のメニューは… ・サルシッチャとジャガイモのグリル ・唐揚げ(近所の弁当屋のもの) ・ほうれん草のお浸し それに白ご飯とスープ。そしてフランスのピエール・オリヴィエ・ボノームのテュフォー2018年をお供に。シュナン・ブラン100％の一本。こんなメニューにはシュナン・ブランでさらっといっときたいな…なんて思いながら抜栓。 グラスに注ぐと、切りたての桃や、何かのコンポートのような甘い果実や蜜の香り。そして一口…おおっ、意外にパンチの効いた味わい。幹が太いというか、しっかりした芯をお持ちの味わいだ。果実や蜜のようなほのかな甘さに意外にゴリっとしたミネラル感。アクセント的な酸味。フレッシュ感を感じさせつつの程よい粘度。 ちょっとナメてたかな。 なるほど、ハーブの風味が効いたサルシッチャとの相性はなかなかのもの。思いの外ダルな飲み口で、肉の旨味をしっかりエスコート。出汁の効いたお浸しとも良い相性。ただアルコール度数14％ということもあって、ふくよかにも程があるといった具合。 クリームをたっぷり使ったムニエルやクリームシチュー、グラタンなんかだと抜群の相性なんだろうな。 なんてことを思いつつ…の、ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ