『No.1247 ヴァニラとミネラルの誘い』 シュテッフェンズベルク・リースリング/2016年】 イミッヒ・バッテリーベルク/ドイツ・モーゼル ・リースリング 100% 合わせた夕飯 ・チーズハンバーグ温野菜添え 以前はステファンベルク・リースリングだったのだが、現インポーターであるラシーヌ御中のHPでは、シュテッフェンズベルク(と記載してあるので、そちらの呼び名で…それにしても読み慣れないなぁ。舌噛みそう。 そんなこんなで、抜栓し、グラスに注ぐと…実に鮮やかな黄金色。ふわりと香るのは、甘やかなヴァニラ。青りんごや桃、梨の果実香。うっすらシトラスも感じたり。そして僕にとっては嬉しい、ほぼ感じないぺトロール的ニュアンス。 そして一口…うん、間違いない美味しさ。あんまし決めつけるのは良くないのかもだが、敬愛するバッテリーベルクのリースリング。今回も間違いない美味しさ。香り通りの甘やかで爽やかな果実の味わい。擦った林檎に白桃、グジュっとした洋梨。そしてヴァニラの風味も。それでいて、骨格はしっかり。ミネラルもゴリッゴリ。アクセント的な酸味も相まって、良いなぁこの感じ。 この感じだと、ソース無しのチーズハンバーグには負けないだろうと思ってたが正解。実に相性良しといった感じ。ハンバーグの肉感に負けない、だからといって味わいの邪魔をしない。これはたまらん。そして添えていたきのことの相性もたまらない。 僕がワインを意識して飲むようになってから、すぐに出会ったバッテリーベルク。その頃はインポーターもろくに定まっていない状態で、市場にあまり出回らなくなった時、もう出会うことはないのだろうと思っていたら、ラシーヌ御中が取り扱いしてくれるようになって、手に取りやすくなって感謝している。 そんなバッテリーベルクのシュテッフェンズ(ステファン)ベルク。とても力強く、しっかりとした骨格と感じる奥行き。それでいてどこかに甘やかでエレガントな世界観があって。 美味しくいただけました！ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ