味わい |
| ||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
香り |
ワイン名 | Oremus Tokaji Eszencia |
---|---|
生産地 | Hungary |
生産者 | |
品種 | Furmint (フルミント), Hárslevelû (ハールシュレヴェリュー), Sárga Muskotály (シャルガ・ムシュコタイ), Zeta (ゼータ) |
スタイル | White Wine |
2022/01/16
(2009)
ローヌ・ワイン会。 最後のデザートは、ローヌではありませんが、トカイ・オレムス・エッセンシア2009年のハーフ・ボトルを頂きました。 17世紀初頭よりオレムスの畑は王家に所有され1630年に最初のトカイ・アスーの歴史が始まったそうです。その後様々な苦難がありましたが、1993年よりスペインのベガ・シシリアのアルバレス家所有になり、改革が始まったそうです。 セパージュはフルミント80%、ハーシュレヴェルー10%、ゼータ5%、シャールガ・ムシュコターイ5%で、アルコール度数3%になります。 中央に深みのあるアンバー色。 オレンジやネクタリン、ドライ・アプリコットにカラメル等の甘い風味やスパイス等が香ります。 正に水飴やフルーツ・オイル等のヘビーなウエイトとテクスチャーの果実のネクターから強めのスパイシーな酸味が広がり、口腔内が一瞬に全ての要素で覆われてしまいます。アルコールは3%と僅かながらも、信じられない様な凝縮感と甘みと酸味の調和が素晴らしく、ある意味刺激的なとても長い余韻から、ベルガモやスパイスの風味に包まれました。 1haあたりの収量は僅かにハーフ・ボトル9本分だそうで、アスー(貴腐葡萄)は丁寧に一粒ずつ収穫、フリーラン果汁をガラス製容器でゆっくりと発酵され、2年後に大樽に移されて更に熟成、瓶熟を重ねてリリースされるようです。 このワインでしたら、楽に50年、そして100年の熟成にも耐えうるのではないでしょうか。 正に素晴らしい体験でございました。