2010年のイタリアワインなのでブショネの心配をしつつコルクをあける。イタリアらしく決して長くは無いが途中で折れずに抜栓できてご満悦。エッジが綺麗に茶色味があり熟成感がある。ネッビオーロを思わせるような透明感のある上品な臙脂が美しい。香りはブショネも無く熟成感のあるドライアプリコットやドライフラワーの香りどこか燻したフルーツが感じられ、キルッシュのようなさくらんぼリキュールの様な広がりが感じられる。口に含むと滑らかさがありつつフルーツの厚味を感じた後はネッビオーロを思わせるような渇く様なタンニンを感じてフィニッシュする。渇く感じが次を求める。アルコールは14%とあるがアルコリックには感じられず。熟成感、果実味が幅を利かせている。

Takafumi Yamaguchi