ライフで約1200円。南仏ワイン。 外観はややくすみを感じる色調の、黒みの強い赤紫の印象の、暗く深いガーネット。脚は輪郭が中程度にしっかり出て、2、3本程度太くゆっくり垂れる粘度の13％。 香りは赤い花のニュアンスに、やや蜜の香り。僅かにむわっと湿度のある柑橘の酸は熟れたレッドグレープフルーツ。 アタックはあまり主張がなく、液自体に重みは感じるが、味わいは穏やかで丸みが強く、これと言った味が隠れがち。飲み込んだ後にじんわり渋味と酸味がしっかり現れるので、水っぽさや無味という感じは無い。 甘味自体は強くないが、味に濃い皮のジューシーなニュアンスはあるので、しっかりした骨格はある。 渋味は丸みがあり穏やかで収斂感は無いものの、僅かに心地良い苦味のあるタンニンはしっかり感じる。樽のような印象よりは、濃い植物由来の滑らかだがしっかりのタンニン。余韻は中程度はあり、じんわり。 酸味も同じく丸みがある。酸はやや乳酸的だが、キレ味はあるので、穏やかで丸いクエン酸と言えそう。じんわり広がるが、キレ味はしっかりの例えに困る感じ。 全体的に穏やかで丸みがありつつ、一歩遅れてしっかり果実味やタンニン、酸味は感じられるので物足りなさはあまりない。しっかり味わいはあるが、すっきり余韻短め。味わいは中口で、飲み応えはフル寄りのミディアムボディ。

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