Pierre Gaillard Saint Joseph Clos de Cuminaille写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインPierre Gaillard Saint Joseph Clos de Cuminaille(2015)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2022-07-07
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所目白・田中屋
購入単位ボトル
価格帯3,000円 ~ 4,999円
価格
インポーター中島薫商店

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

新シリーズ!シラー(ズ)知らずに森の中…その1 2015 ピエール・ガイヤール サン・ジョセフ・ルージュ クロ・ド・キュミナイユ コート・デュ・ローヌ/フランス 水〜木曜日のワイン。 先週から始めた「シラー(ズ)」強化週間を、引き続き継続中です。 とてもわかりやすい個性があるけど、実はそれぞれがかなり個性的?(笑)なシラー(ズ)の世界を楽しむべく、世界のシラー(ズ)を体験する旅を、改めて始めたいと思います。 …というか、迷宮のようなシラー(ズ)の世界に迷い込んじゃった、というのが真実なんですが。 題して、「シラー(ズ)知らずに森の中」(苦笑)。 第1回は、世界中のシラーの故郷のような場所、コート・デュ・ローヌ北部に位置する、サン・ジョセフを彷徨います。 サン・ジョセフは、北はコート・ロティ、南はコルナスに挟まれ、約60kmにわたってローヌ川右岸に細長〜く広がるアペラシオンです。 ローヌのAOCにはその頂点に、北(セプタントリオナル)に8、南(メリディオナル)に9、合計17のクリュ(地区AOC)が存在しますが、サン・ジョセフはその中のひとつになります。 北ローヌのクリュは右岸に集中していて、コート・ロティとコルナスは赤のみ生産可能で、コンドリューとシャトー・グリエ、サン・ペレは白のみ、サン・ジョセフ(ここまで右岸)とその対岸(ローヌ左岸)にあるエルミタージュ、クローズ・エルミタージュが、赤白両方の生産が可能。 今回いただくサン・ジョセフは、赤白ともにセプタントリオナルでいちばん軽やかでエレガントなワインを産出するクリュといわれています。 赤の生産可能な五つのクリュでは、赤ワインに使用できる黒ぶどう品種はシラーのみとなっています。ただしシラー100%を求められるのはコルナスのみで、ほかは補助品種として白ぶどうをブレンドすることが可能。 ちなみに、このクロ・ド・キュミナイユはシラー100%のワインです。 全長45mm、やや短めですが、なかなか手応えの良い天然コルクを抜いてワインをグラスに注ぎます。 グラスは、ザルトのユニバーサルとリーデル・ヴェリタスのオールドワールド ピノ・ノワールを準備しました。 ワインの外観は、やや淡い透明感のあるガーネット。 熟成の始まったボルドーのようであり、やや濃いめのブルゴーニュのようでもある見た目です。 ラルムは、グラスの内側をつゆだく状に溢れている感じ。 最近いただいたワインに共通していますが、シラー(ズ)は、ラルムの出方が顕著な品種なのではないでしょうか? グラスからは、シラーらしいスパイシーさは感じますが、かなり落ち着いた黒果実香に、硬いミネラルのヒント、黒っぽい濃い紫の花…熟成感と統合感のある香りですね。 ここまでの香りのプロファイリングはザルト・ユニバーサルによるもので、たいへんバランスが良く、私の好みです。 同じタイミングで、リーデル・ヴェリタスを試すと、すべての要素が増幅されて、なんだかすごくカオスな印象の香りになるのが、実に面白いところ。 好ましい要素だけでなく、オフフレーバー的なものまで強調されてしまい、特にチョーキーさが美点ではなく「粗」のように感じられてしまうのは、私にとっても意外でした。 これは、一緒に飲んでいた娘氏は別意見で、彼女にとってはオールド・ピノ・ノワールの方が好ましかったようでした。 味わいについても、ザルトとリーデルで好みが分かれます。 とても滑らかな口当たりで、軽やかな酸としなやかな果実味、きめ細かく熟れたタンニンという、基本の部分はふたつのグラス共通で味わえますが、グラスが強調するワインの個性がかなり異なります。 味わいのベクトルが垂直方向に伸び、ボルドー的な統合感が強調されるのがユニバーサルなら、全方位に拡がるブルゴーニュ的な香味をグラス内で圧縮し、強度と速度を足して拡散させるダイナミズムを持つのがオールドワールド ピノ・ノワールという印象です。 私の好みはユニバーサルで、このワインの「ボルドー的資質」がよりハッキリするように思いました。 そういえば、昨年、同じサン・ジョセフの赤ワイン、2013年産の「イヴ・キュイロン サン・ジョセフ レ・ピエール・セッシュ」をvinicaに上げた時に、シラーという品種について以下のような感想を記しました。 「思えば不思議な品種です。時にはボルドーのような重厚さ、ある時はブルゴーニュを思わせるエレガンス、シンプルなようで複雑、スパイシーなのにフルーティ…融通無碍というしかない自由さを持つぶどうだと思います。」(2021.11.12) 何だか同じところをぐるぐる回っているみたいで、迷宮的というか、初回から「深い森の中」に迷い込んだ感がありますね(苦笑)

iri2618 STOP WARS

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シラーのスタイルの違いは完熟させることができるかどうか、によるものと聞いたことがありますが、最近はどうなんでしょう。オーストラリアのシラーズは価格帯でスタイルが異なるように感じます。低中価格帯は甘さを感じる典型的な新世界スタイルで、高価格帯はボルドー的のように。まだまだ経験は足りませんが……:( ;´꒳`;)

mattz

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mattzさん コメントありがとうございます。なるほど、熟度と成熟ポテンシャルの組み合わせですか⁉︎ 分かる気がします。最近、何本か手頃な価格帯のシラー(ズ)を飲んで感じたのは、品種としての特徴がハッキリしていることと、作り手のスタイルがキレイに表現される品種だなぁということでした。これから、もう少し熟成した個体や高めの価格帯のものを試す予定です。いろいろ確認してみますね!

iri2618 STOP WARS

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