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3.0
澄んだ輝きのある、縁が明るく、色調もやや明るいダークチェリーレッド。粘性はやや軽く、ディスクはやや厚い。若い状態を抜けつつも、軽快な外観の印象。 香りの第一印象は、開いていて華やか。特徴として、ラズベリー、ブルーベリー、カシス、スミレ、ドライハーブ、丁字、生肉等、酸化熟成の段階にありつつ、第一アロマが強い。 アタックはやや軽く、甘みはソフト。豊かな酸と、サラサラとしたタンニン。スマートで流れるようなバランス。アルコールはやや強く、余韻はやや短い。 シンプル、フレッシュ感を楽しむワイン。提供温度は14〜16度、グラスは中庸、デカンタの必要はなし。 ワイン名は「さあ!行こう!自然バンザイ!」。元はリンゴ農家だったが、農薬を使わない農業を目指し、ブドウ栽培へと踏み切ったドメーヌ。1985年よりビオに取り組んでいる。インポーターのページにはクロ・ド・ロリジンヌの名前が出てくるが、関連性があるのだろうか‥。 スクリューでカジュアルに楽しめるオーガニック。全体的に透明感が強いものの、色調自体はしっかりとした色合いを感じられる。縁の色合いは、酸化熟成へと足をつっこんでいるものの、まだまだ若さを感じられる。 果実の雰囲気は、大粒でしっかりと皮まで熟しながらも、サクサクと噛みごたえのある印象。手前に前途の果実が並んでいるものの、その奥から果実のフレッシュさに混じって、ドライハーブの乾いたイメージも感じられる。スワリングすると、香辛料、芳香とチェンジするが、グラスに張り付くようなボリュームまで膨らんだ後、また果実の方へ戻っていく。 温度の影響が強いものの、舌先へ冷ややかな口当たりで入り、酸の量は豊富なものの、滑らかで重量を感じさせない食感のまま、力のいらない嚥下で喉を通っていく。トップで果実としての甘みを膨らませ、口中での味わいのボリュームは酸味が主体で大きくないものの、嚥下後にブドウを皮ごと食べたような戻り香が、力強く鼻腔を駆け抜ける。酸で流すわけでもなく、焦点が定まらないわけでもない、ふわりとした液体の居心地はこのドメーヌの魅力だと思う。 天候は問わず、小さなテーブルを囲む人数まで、できればグラスで。 熟成を効かせたウォッシュ、ミネストローネ、納豆カレー。
瀬戸 咲弥
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澄んだ輝きのある、縁が明るく、色調もやや明るいダークチェリーレッド。粘性はやや軽く、ディスクはやや厚い。若い状態を抜けつつも、軽快な外観の印象。 香りの第一印象は、開いていて華やか。特徴として、ラズベリー、ブルーベリー、カシス、スミレ、ドライハーブ、丁字、生肉等、酸化熟成の段階にありつつ、第一アロマが強い。 アタックはやや軽く、甘みはソフト。豊かな酸と、サラサラとしたタンニン。スマートで流れるようなバランス。アルコールはやや強く、余韻はやや短い。 シンプル、フレッシュ感を楽しむワイン。提供温度は14〜16度、グラスは中庸、デカンタの必要はなし。 ワイン名は「さあ!行こう!自然バンザイ!」。元はリンゴ農家だったが、農薬を使わない農業を目指し、ブドウ栽培へと踏み切ったドメーヌ。1985年よりビオに取り組んでいる。インポーターのページにはクロ・ド・ロリジンヌの名前が出てくるが、関連性があるのだろうか‥。 スクリューでカジュアルに楽しめるオーガニック。全体的に透明感が強いものの、色調自体はしっかりとした色合いを感じられる。縁の色合いは、酸化熟成へと足をつっこんでいるものの、まだまだ若さを感じられる。 果実の雰囲気は、大粒でしっかりと皮まで熟しながらも、サクサクと噛みごたえのある印象。手前に前途の果実が並んでいるものの、その奥から果実のフレッシュさに混じって、ドライハーブの乾いたイメージも感じられる。スワリングすると、香辛料、芳香とチェンジするが、グラスに張り付くようなボリュームまで膨らんだ後、また果実の方へ戻っていく。 温度の影響が強いものの、舌先へ冷ややかな口当たりで入り、酸の量は豊富なものの、滑らかで重量を感じさせない食感のまま、力のいらない嚥下で喉を通っていく。トップで果実としての甘みを膨らませ、口中での味わいのボリュームは酸味が主体で大きくないものの、嚥下後にブドウを皮ごと食べたような戻り香が、力強く鼻腔を駆け抜ける。酸で流すわけでもなく、焦点が定まらないわけでもない、ふわりとした液体の居心地はこのドメーヌの魅力だと思う。 天候は問わず、小さなテーブルを囲む人数まで、できればグラスで。 熟成を効かせたウォッシュ、ミネストローネ、納豆カレー。
瀬戸 咲弥