『No.233 すりおろしたリンゴの香り』 我が家でフライといえば、地元の名店である肉の名治屋です。特に僕らのお気に入りはチキンカツです。そんな僕らは今夜の夕飯に名治屋のチキンカツを考えておりました。夕方、ルンルンな気持ちを押えられず、駆け込み気味に名治屋に行くと… 本日臨時休業…だって…ガクッ 悲しい気持ちを押えられず、自宅に帰り、あり物で夕飯をこしらえた次第です。 そんな今夜の夕飯は… ・タコライス ・鶏ササミのキノコソース添え ・ジャーマンポテト ・タコとトマトのサラダ でございます。そして今夜はオーストリアのライナー・ヴェスさんところのヴァッハウ・リースリングの2014年をキュリキュリキュリ…とスクリューキャップを回し、開けようと思うわけです。 そんな感じで香りの方なんかを…うーん、はいはい、ふわーんとリンゴの香りが鼻にきます。そしてふと思うのです。これはただのリンゴではなく、すりおろしたリンゴの香り！ 何だこれ？初めてですリンゴの状態の香りを感じたのは。そして一口…あっ、実に軽快な果実味を感じます。レモンの風味とキュッとした酸味、蜜たっぷりのリンゴを齧ったような風味も感じます。辛口ということでしたけど、少し甘味が前面に出てる感じですかねぇ。 コリっとしたミネラル感のお陰で食事との相性良さげです。少しスパイシーなタコライスやタコとトマトのサラダともバッチリですし、クリーミーなキノコソースとも合うんですねこれが。 オーストリアのワインって、出しゃばった感じではなく、縁の下の力持ち的な感じで食事の楽しさを演出する感じなんですけど、このワインもまさにそんな感じですね。

カリヤカ・ズノリ