少し硬めのコルクは良好。グラスに注いだ瞬間から香りが立つ。液体のオレンジみが強いピンク色は燃えるように輝いている。甘く赤い果実とシャンパン風な香り。足は意外とねっとりしている。ストロベリーのフレーバーで、引き締まった酸味の後に、甘味と香り。最後まで残るのは樽の香り(味)。1口目だが、余韻を相当長く愉しんでいる。抜栓から30分ほど経つと、サクラが咲いた。チェリーとシトラスのような香りに変わっている。舌に残る甘味と口鼻中に広がる香りが何層にも重なっていて、最後はブドウの味。強烈な余韻の、あまりの美しさにウットリしてしまう。しかし、まだ2口目なのだ。良くない表現だが、久しぶりに思ってしまった『浸かって死にたい』 最後のヴィンテージと言われている最高傑作は、見事に咲き誇っている。その儚きかな。 食べ物 : 生鮨(ホタテ最強、赤やオレンジ色っぽいネタ高相性、大きめの生海老、白身魚も個性的相性)、合わないと思ったらガリでリセット、ハンターズポテトチップスブラックトリュフ(メチャウマ◎)、旨味系チーズ、ホワイトサンダー

tacrock1