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2.5
2002 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ ラ・リコルマ IGTメルロ・ディ・トスカーナ トスカーナ/イタリア 11/28・らりるれメルロー大会@Da Masa 第5のメルローは、再び私の持ち込み。 先に述べたとおり、今回のワイン会の趣旨を「イタリアメルローの会」と思い込んでいましたので、このテーマならトスカーナでしょ!と、最初に候補に挙げたのが、こちらのラ・リコルマです。 このワイン、2015年産を2019年の9月にアップしています。 '15年はトスカーナ全体としては、そこそこ良作の年でしたが、リコルマにとってはかなりの「秀作年」でした。 それだけに、いくらなんでも飲むのが早過ぎて、全然楽しむことなく、お互いに気まずい雰囲気だけ残った…そんな感じのレビューをあげています(反省)。 さて、こちらの2002年は、雨の多かった不作年。 「オフヴィンテージ」ではなく「バッドヴィンテージ」である、と断言する人も多い、かなり困難な年でした。 こちらのワイナリーのフラッグシップである、ペルカルロが生産されなかった年ということで、全体的な水準はお察し…というところでしょうが、何事にも例外があるのがワインの面白いところでもあります。 そうです、ペルカルロはつくられなかったのに、ラ・リコルマは生産されているのですよ! 晩熟型のサンジョヴェーゼと早熟タイプのメルローでは、2〜3週間ほど収穫時期が異なるため、特に収穫期の雨のタイミング次第では、まったく別物の仕上がりになり得るわけです。 多雨地帯であるボルドーの主要品種が、早熟型のメルローと晩熟タイプのカベルネ・ソーヴィニョンのふたつである理由のひとつが、この収穫期の違いにあります。 例によって、長い前置きになってしまいました…。 ワインは、ほどほどに濃い印象のガーネット。グラスからは、甘い印象の官能的な熟成香が立ち上がっています。 口に含むと、しなやかで厚みのある口あたり。 艶のある果実の旨みと、なめらかに溶け込んだタンニン、強過ぎず弱過ぎず、適切に全体を包む酸のコーティング、良い熟成ワインに必ず伴うほのかな甘み…素晴らしいバランスじゃないですか⁉︎ 余韻もそれなりに長く、心地良さが継続します。 これは美味しい! 以前のレビューでは、若いリコルマを「美味しさを追求する姿勢が真面目過ぎて面白みに欠ける」というような、わかったような批評をしていましたが、全然わかっていないのは、私の方ですね(>_<) やはり、メルローは熟成してなんぼの品種。そして、周りがダメダメなほど光り輝く皮肉の達人というか、パラドキシカルな存在でした。
iri2618 STOP WARS
勉強になります!!!
shinojun
shinojunさん コメントありがとうございます。私も、とっても勉強になりました。ワインから学ぶことは、本当にいろいろありますね!
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2002 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ ラ・リコルマ IGTメルロ・ディ・トスカーナ トスカーナ/イタリア 11/28・らりるれメルロー大会@Da Masa 第5のメルローは、再び私の持ち込み。 先に述べたとおり、今回のワイン会の趣旨を「イタリアメルローの会」と思い込んでいましたので、このテーマならトスカーナでしょ!と、最初に候補に挙げたのが、こちらのラ・リコルマです。 このワイン、2015年産を2019年の9月にアップしています。 '15年はトスカーナ全体としては、そこそこ良作の年でしたが、リコルマにとってはかなりの「秀作年」でした。 それだけに、いくらなんでも飲むのが早過ぎて、全然楽しむことなく、お互いに気まずい雰囲気だけ残った…そんな感じのレビューをあげています(反省)。 さて、こちらの2002年は、雨の多かった不作年。 「オフヴィンテージ」ではなく「バッドヴィンテージ」である、と断言する人も多い、かなり困難な年でした。 こちらのワイナリーのフラッグシップである、ペルカルロが生産されなかった年ということで、全体的な水準はお察し…というところでしょうが、何事にも例外があるのがワインの面白いところでもあります。 そうです、ペルカルロはつくられなかったのに、ラ・リコルマは生産されているのですよ! 晩熟型のサンジョヴェーゼと早熟タイプのメルローでは、2〜3週間ほど収穫時期が異なるため、特に収穫期の雨のタイミング次第では、まったく別物の仕上がりになり得るわけです。 多雨地帯であるボルドーの主要品種が、早熟型のメルローと晩熟タイプのカベルネ・ソーヴィニョンのふたつである理由のひとつが、この収穫期の違いにあります。 例によって、長い前置きになってしまいました…。 ワインは、ほどほどに濃い印象のガーネット。グラスからは、甘い印象の官能的な熟成香が立ち上がっています。 口に含むと、しなやかで厚みのある口あたり。 艶のある果実の旨みと、なめらかに溶け込んだタンニン、強過ぎず弱過ぎず、適切に全体を包む酸のコーティング、良い熟成ワインに必ず伴うほのかな甘み…素晴らしいバランスじゃないですか⁉︎ 余韻もそれなりに長く、心地良さが継続します。 これは美味しい! 以前のレビューでは、若いリコルマを「美味しさを追求する姿勢が真面目過ぎて面白みに欠ける」というような、わかったような批評をしていましたが、全然わかっていないのは、私の方ですね(>_<) やはり、メルローは熟成してなんぼの品種。そして、周りがダメダメなほど光り輝く皮肉の達人というか、パラドキシカルな存在でした。
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