ブーケからくる印象ほど、口腔に含んだ時の厚みが無い。 ただこれは高次元での印象。 もちろん小生の舌では感じ取れない部分が多いと思います。 が、それでもやはりこの価格帯なら、もう少し奥行きとか甘やかさなども内包していてほしい。 これはワイナリーの温度差や歴史的な背景、そして商業的な部分によるものがかなり影響していると思われます。 旧世界のワインの印象は、純粋に葡萄を愛しワインを子の様に育て、結果どの様に育っても愛する子だと言う事に変わりはない。 対して最初からこのレベルまで育てなければ！とか、一定以上の規格に合わせて育てた子が結果的に期待に添えなかった。 しかしそれまでのコストや手間を勘案すると、このラインを下げる訳にはいかない。 そんな商業的な背景を思わせてしまうワインです。 日本のワインらしいと言えばそうなのかもしれませんが、そうで無いワイナリーも在るだけに惜しいです。 まあ、そういった意味を無視してあえて言うなら、「侘び寂び」を感じられる様な仕上がりなのかもしれません。

テキトウ☆