『No.1218 寒い夜だから』 【アナトラーゾ/2015年】 カルロ・タンガネッリ/イタリア・トスカーナ ・トレッビアーノ 90% ・マルヴァジア 10% 合わせた夕飯 ・シュクメルリ ・パエリア風炊き込みご飯 ・グリーンサラダ 抜栓し、グラスに注ぐ...少しとろみを帯びたベッコウ色の液体。可愛いエチケットながらも液体は若干エロティシズムを感じる...なんて。フワッと香るのは大きめの柑橘の香り、マーマレード、桃、紅茶、バニラ...そんなとこかしらん。 一口飲む...ガツンとくる旨味。丸みを帯びたような心地良い酸味と甘やかな果実味。渋味とコクも程よく心地良い。全体的に丸という形が似合う味わいかな。 今夜のシュクメルリは妻がKALDIで買ってきた素を使って作ったのだが、正直味が濃くて塩気も多い。そんなシュクメルリ(もちろん美味しい)にアナトラーゾが抜群に合う。ふくよかでむっちりな飲み口に豊かな果実味、濃いめのシュクメルリを優しく包み込むように受け入れて寄り添う。そんなアナトラーゾが大好きだ。 パエリア風炊き込みご飯にも合わないことはないが、今回はシュクメルリとの相性の良さに一票を投じたい(何の？)。 しっかりボディにむっちりとした飲み心地。アフターのほろ苦さもまた良い。それでいて優しい飲み口だからだろうか、飲み疲れのようなものはあまり感じない。 安定のカルロ・タンガネッリ。安心して飲めるのが嬉しいな。 ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ