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2.5
開栓したコルクを嗅いだ瞬間、僅かな甘い香りと動物的な臭気が。グラスに注ぐと、革を湿らせたような独特の臭い。そして、ほんのり紹興酒の香りも漂い、熱劣化の疑いも。口に含むと、やはり湿った革や猫砂的な香りが全体をマスキングし、奥からほんのりジューシーな果実味を感じるも、霧に包まれてしまい余韻もあやふやな印象。 これまで劣化したワインに出会った時は非公開で記録していたが、同じ生産者の白にも同様のニュアンスを感じたことが気になって調べてみると、ユーロリーフやエコサートといった有機認証を取得しており、もしかすると劣化ではなく生産者の個性なのかもしれないと思いメモに残しておくことに。 ただ、ブレット的な要素が前面に出てしまい飲み物としてのバランスがおかしく感じるのと、熱劣化のニュアンスも感じるので、手元に届くまでの過程か自分の保管状態の不備によりどこかで生産者の意図せぬ変化が起きてしまった可能性もある。 酒は嗜好品、人それぞれ好みが違うから深く広く、面白くなる。単純に自分の好みではなかっただけかもしれない。でも、ことさら繊細で変数が多過ぎるワインという酒に関しては、苦手なボトルに出会った時でも、本当に生産者が表現したかったものが手元に届いているのか、つい考えてしまう。そして、また出会う機会があったら飲んでみたいと思わせる。これもそんな1本だった。
hbk
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開栓したコルクを嗅いだ瞬間、僅かな甘い香りと動物的な臭気が。グラスに注ぐと、革を湿らせたような独特の臭い。そして、ほんのり紹興酒の香りも漂い、熱劣化の疑いも。口に含むと、やはり湿った革や猫砂的な香りが全体をマスキングし、奥からほんのりジューシーな果実味を感じるも、霧に包まれてしまい余韻もあやふやな印象。 これまで劣化したワインに出会った時は非公開で記録していたが、同じ生産者の白にも同様のニュアンスを感じたことが気になって調べてみると、ユーロリーフやエコサートといった有機認証を取得しており、もしかすると劣化ではなく生産者の個性なのかもしれないと思いメモに残しておくことに。 ただ、ブレット的な要素が前面に出てしまい飲み物としてのバランスがおかしく感じるのと、熱劣化のニュアンスも感じるので、手元に届くまでの過程か自分の保管状態の不備によりどこかで生産者の意図せぬ変化が起きてしまった可能性もある。 酒は嗜好品、人それぞれ好みが違うから深く広く、面白くなる。単純に自分の好みではなかっただけかもしれない。でも、ことさら繊細で変数が多過ぎるワインという酒に関しては、苦手なボトルに出会った時でも、本当に生産者が表現したかったものが手元に届いているのか、つい考えてしまう。そして、また出会う機会があったら飲んでみたいと思わせる。これもそんな1本だった。
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