マス家はカルカッソンヌ近郊、ペセナスで1892年からブドウ栽培を行ってきた。9haの畑からスタートし、マス兄弟の父であるポール・マスが1954年に畑を拡大。ジャン・クロード・マスが引き継いだ後は、総生産量約90万ケースという規模を誇りながら「高品質であると同時にコストパフォーマンスに優れていること」と、一見矛盾するその哲学を成し遂げ、現在ではリーズナブルな価格で本格的なスタイルを貫く生産者として高く認識されている。2006年にはワイン業界から初の快挙となる「最優秀国際起業家」2008年には「ニュー・ウェーヴ・オブ・ザ・ワイン」としてフランスの明日を担う30人の醸造家に、同年、ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどの造り手へ躍進。ジャン・クロード・マスは受継いだテロワールを重視しながらも、最新の醸造技術やアイデアを取り入れ常に進化を続けている。