『飲むほどにファイン、そしてラブリー』 カリフォルニア ソノマコーストのピノノワール。 少し下がった青白いコルクは乾燥気味で、ギィギィと音を立ててスクリューが入っていく。抜いたコルクは、とても良い香り。グラスに注いだ液体は、縁が赤褐色に見える。エチケットの枠と同じ色だ。横から覗くと、紫が混じったような深く重いガーネット色。見た目に反して、赤いベリーを始めとしたライトな香りは、甘酸っぱくキュートだ。美味しそう。 一口目、酸味を感じない。徐々に酸味と渋味が出て、お茶系の苦味が残り、トロピカルでフルーティ、そしてスパイシー。なかなか素敵な後味に浸れる。舌の上ではクリアだけど、残るのは粉感(でも食べ物を入れたら気にならないだろう)。余韻で出てくる、木の香りが生々しい。ボルドースタイルな木の香りだ。この美しさは計算されているのか。40分後、香りも味もブレない重さがある。そして美しい。あまりの綺麗さに一口一口、噛み締めるみたいに飲んでいる。 食べ物: 国産牛ローストビーフ、塩トリュフ風味チーズあられ(黒胡椒アクセントで幸せな味です)、無垢ゴーダの余韻(で追いチーズ)、じゃがいも心地トリュフと岩塩、カレドショコラ カカオ70%&クランベリー(桜が咲いて旨味が全開になりまっす)

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