マルゴーのブラーヌカントナックの造り手によるセカンドワイン。良心的な価格帯で、高品質。カベルネソービニヨン70%、メルロー30%。 外観は紫がかった明る目のガーネット。 粘性は中からややしっかり目。 香りはどちらというとあまり複雑ではなくシンプル。カシスやブラックベリーの黒系果実を中心に、カベルネのミント香、実にボルドーらしい鉄っぽさ、なめし革や墨汁、最後に上品なフレンチオークの香り。全体的に強くはないが、繊細かつエレガントにまとまっている。 味わいはしっかりとした酸味に優しい甘み、アルコールはさほど感じない。タンニンは予想外によわめであまり感じにくいため、ボディは比較的軽めに感じる。ドカーンと強いタイプのカベルネでは決してない。 総評としては、かなり上品なボルドーのカベルネ である。しっかり目を期待される方には期待外れだが、私はこういうタイプは料理には良く合うと思う。強過ぎないため、暖かい鳥料理やトマト料理には合わせやすい。トマトソースのパスタにも良いと思う。酸味がしっかりしているので、料理をスポイルさせることはない。常温より、14度とかほんの少しだけ冷やして飲む方が美味しく飲めると思う。また、これくらいの年式だと開けたてはやや還元しているので、できればデカンタージュするか、グラスに注いでからしっかりと空気とスワーリングして欲しい。 単品で飲むには少しさみしいかも知れないが、料理と友人とワイワイカジュアルに飲むにはピッタリなワインだと思う。

Kouchan