キャップを取った瞬間に梅のような香りが。コルクも甘い木の良い香り。 液体は、紅茶〜小豆がかったルビー色。横から見ると真っ黒。 香りを嗅ぐと、枝や蔓に生っている葉付きの赤や紫の果実が鮮やかに思い浮かぶ。 口に含むと、予想以上に重い。 一口目に、羽が生えて浮かされた感覚を覚えたのは、大袈裟でない。 甘味の中に酸味と苦味とスパイシーな青さがはっきりと混在している。後味はミックスフルーツ。バナナの渋感有り。ちょっとザラつきがある。 30分後、鉱石(硫黄や鉛筆)とミントが足されて甘く香る。旨味と収斂味。いつまでも続くかのような余韻。お茶のような苦味も美味しい。 フレーバーが多過ぎて、料理を楽しんでいるみたいに感じる。チェダーチーズだけでデザートになる位、マリアージュは最強でしょう。 数年後には円熟するに違いないけど、開けてしまったことを後悔させなかった1本。

tacrock1