イタリア南部のラツィオ州、ポッジョ・レ・ヴォルピ ドンナルーチェ2019。マルヴァジア・デル・ラツィオ、グレコ、シャルドネ。 色味はレモンイエロー、その色味に反して豊かにトロピカルな果実や花が溢れる。アプリコットに少し時間がたつとライチ、黄色い花に軽くバニラ、蜂蜜の甘い香りや、石灰のミネラル感も。 飲み口はふくよかな果実味に、綺麗にバランスの取れた酸味、ラストに軽い苦味のアクセント。 両手いっぱいにトロピカル果物や花を抱えるようなワインだが、酸味や軽い苦味、ミネラルなどの要素が輪郭を彩るため、ただファットではない、バランスの良さが秀逸なワイン、大変美味い。 食事に合わせてもよいが、割とワイン単体でキャラクターがはっきりと浮き出るため、どちらかというと前菜やあるいはワイン単体と軽いつまみ等が良いかと思う。 イタリアのワインガイドの中でも手頃で美味しいワインを探す際に大変参考になると言われる、ルカ・マローニ誌で99点を獲得。99点というと惜しい！と思うかもしれないが、評価軸は3項目×各33点の99点が満点。 ということで、満点にふさわしい美味いワイン。 余談だがボトルが異様に重く、計測したところ空瓶で1.2kg！あまりの重さに途中まだ3杯はサーブできる重さかなと思ったら、実はほぼ空だったほど。 私的ワイン の経験則、ボトルが重いワインは美味い！に則りました。

TKR