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2.5
2021 都農ワイン 牧内ピノ・ノワール プライベート・リザーブ 都農 宮崎/日本 水曜日のワイン。 晩ごはんの30分チキンと鶏出汁のワンタンスープ、白菜のゆず風味漬という晩ごはんに合わせて、日本のピノ・ノワールを開けました。 日本ワインの南限にあたる生産地、宮崎・都農ワインの「牧内ピノ・ノワール プライベート・リザーブ」。 1年ほど前、東京駅隣接デパートのワイン展に出店していた蔵元のブースで、試飲して購入したワインです。 その時の試飲では、強さや濃さはないけど、上品さと深みがあり、ピノ・ノワールの個性と日本らしさが、上手く表現されたワインという印象を持ちました。 少し時間が経ちましたが、どう変わったのか? 変わってないのか? 晩ごはんをいただきながら検証してみましょう。 外観は、透明感のある淡いガーネット…もしくは、黒みがかった明るいルビー。 色合いに微妙な階調が出ていて、「深み」を感じる見た目です。 グラスからは、サワーチェリーやイチゴのような甘酸っぱい赤果実香。 ブラックベリーのような酸のある黒果実香や、花椒やスターアニスのようなオリエンタルなスパイス、黒い土、微かにエスプレッソの香りも取れますね。 とても複雑でエレガントな香りです。 口に含むと、なめらかで優しい口あたり。タンニンは柔らかく、酸は少し弱めで、ミディアムボディのしなやかな体幹。 果実の旨みが、優しくジワッと浸透してくる感じで、とても上品でチャーミングな味わいです。 余韻は、少し短めですが、木質系のザラっとした感触や意外なスパイシーさが残り、最後の最後に面白い後口が楽しめます。 強い味わいの料理だと、少しワインが負けそうな繊細さを感じますが、塩胡椒しただけの30分チキンのようなシンプルな料理には、とても相性が良いと思いました。 30分チキンは、南インド料理店「エリックサウス」の創業者、イナダシュンスケ氏のレシピですが、鶏胸肉1枚を、皮を下にして冷たいままフライパンに広げ、塩胡椒してから弱火で30分間加熱するだけ、という超簡単メニュー。 いつもは、鶏を焼いた後のフライパンで、赤ワインやバルサミコを煮詰めてソースにしているのですが、今回は、たまたま冷蔵庫にあった、「ババガヌーシュ」という、中東風ナスのペーストをパウチから直接お皿に盛って、ソース代わりにしてみました。 サッパリした鶏胸肉の旨みとワインの上品さ、ナスペーストのスパイスの風味とワインのスパイシーさが、出会いもののように絡み合って、素晴らしいペアリングとなりました! 意図せざる好相性でしたが、それ故に余計、組み合わせた自分を褒めてあげたくなりますね(笑) ワイン自体は、やはり記憶通り、とても「日本らしさ」を感じるピノ・ノワールでした。
iri2618 STOP WARS
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2021 都農ワイン 牧内ピノ・ノワール プライベート・リザーブ 都農 宮崎/日本 水曜日のワイン。 晩ごはんの30分チキンと鶏出汁のワンタンスープ、白菜のゆず風味漬という晩ごはんに合わせて、日本のピノ・ノワールを開けました。 日本ワインの南限にあたる生産地、宮崎・都農ワインの「牧内ピノ・ノワール プライベート・リザーブ」。 1年ほど前、東京駅隣接デパートのワイン展に出店していた蔵元のブースで、試飲して購入したワインです。 その時の試飲では、強さや濃さはないけど、上品さと深みがあり、ピノ・ノワールの個性と日本らしさが、上手く表現されたワインという印象を持ちました。 少し時間が経ちましたが、どう変わったのか? 変わってないのか? 晩ごはんをいただきながら検証してみましょう。 外観は、透明感のある淡いガーネット…もしくは、黒みがかった明るいルビー。 色合いに微妙な階調が出ていて、「深み」を感じる見た目です。 グラスからは、サワーチェリーやイチゴのような甘酸っぱい赤果実香。 ブラックベリーのような酸のある黒果実香や、花椒やスターアニスのようなオリエンタルなスパイス、黒い土、微かにエスプレッソの香りも取れますね。 とても複雑でエレガントな香りです。 口に含むと、なめらかで優しい口あたり。タンニンは柔らかく、酸は少し弱めで、ミディアムボディのしなやかな体幹。 果実の旨みが、優しくジワッと浸透してくる感じで、とても上品でチャーミングな味わいです。 余韻は、少し短めですが、木質系のザラっとした感触や意外なスパイシーさが残り、最後の最後に面白い後口が楽しめます。 強い味わいの料理だと、少しワインが負けそうな繊細さを感じますが、塩胡椒しただけの30分チキンのようなシンプルな料理には、とても相性が良いと思いました。 30分チキンは、南インド料理店「エリックサウス」の創業者、イナダシュンスケ氏のレシピですが、鶏胸肉1枚を、皮を下にして冷たいままフライパンに広げ、塩胡椒してから弱火で30分間加熱するだけ、という超簡単メニュー。 いつもは、鶏を焼いた後のフライパンで、赤ワインやバルサミコを煮詰めてソースにしているのですが、今回は、たまたま冷蔵庫にあった、「ババガヌーシュ」という、中東風ナスのペーストをパウチから直接お皿に盛って、ソース代わりにしてみました。 サッパリした鶏胸肉の旨みとワインの上品さ、ナスペーストのスパイスの風味とワインのスパイシーさが、出会いもののように絡み合って、素晴らしいペアリングとなりました! 意図せざる好相性でしたが、それ故に余計、組み合わせた自分を褒めてあげたくなりますね(笑) ワイン自体は、やはり記憶通り、とても「日本らしさ」を感じるピノ・ノワールでした。
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