Odfjell Armador Cabernet Sauvignon写真(ワイン) by ume hat

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REVIEWS

ワインOdfjell Armador Cabernet Sauvignon
評価

3.0

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
    詳細
    シチュエーション
    飲んだ日2010-08-28
    飲んだ場所
    買った日
    買った場所
    購入単位
    価格帯
    価格
    インポーター

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    ume hat

    2010年8月末の土曜日、自宅のライティング・デスクで朝から原稿書きをしていたのだが、エアコンの調子が悪く、暑さに集中力が続かず、「ええい、やめたァ!」と断念。 夕方から自由が丘の街へ。 駅南口改札の並びにある老舗古書店『東京書房』で、この年に発行され、8月に図書館から一度借りてもいたワイン関連の優れ本を購入。 南口緑道のベンチに腰掛け、暫しそれを眺める。 その後は、お気に入りの店のテラスでワイン&食事を楽しむ。 以下、当時の記。 ☆ ワイン本を眺めている内に、ワインと食事が美味しい店でゆったりと過ごしたくなった。 学園通りを奥沢方面に向かう。 目的の店は、自由が丘ダイニング『GARDEN』。 とっても素敵なパートナーシップの、Sさん(建築デザイナ一でシェフ)とYさん(フラワーアーティストでワイン担当)のお店。店の造りといい、花達を含むインテリアといい、二人の才能が活かされた、とても開放的で居心地の良い空間。 愛らしい看板犬モニカちゃん(トイプードル)も迎えてくれる。 今年の春に知り、二度、ワインと食事を楽しんだが、オーナーお二人の人柄と食事の美味しさにとても元気をもらっている。 名物のパエリア、グリル料理、私の自炊では有り得ない豊富な種類の鎌倉野菜。アーティスト二人の店らしく、メニューもその日仕入れた食材から発想を拡げていく。 店内に入ると、テーブル席に10名余のセッティング。久々の再会に思わず笑顔の御二人に尋ねたら、男性5人&女性6人の言わば合コンの予約が入っているとか(女性が一人多いのは、唯一の既婚者である常連女性が企画した会のようだ)。男性陣の年齢が40代(後半)ということで、私に近い世代ということもあり、成り 行きが興味津々でもあったが、とっても素敵なオーナ一夫妻に(無理言って)外のテラス席にセッティングしてもらった。 某雑誌でもこの店のそれが大きく取り上げられていたが、前から一度利用してみたいと思っていた。 この夜はそんな気分だったのである。 料理は前2回と同じく、男性一人客にはうってつけのコース「シンプルナイト」(2,800円)を注文。前菜3品、本日の料理(シェフお任せのメインディッシュ)、パスタ。 前菜(オードブル)は日替わりで10種以上が常に用意されていて、シェフのSさんと相談していく(と言うよりも、全て美味なので、委ね放し)。パス夕は(トマトソース系ではなく)塩味系を選択。 ワインは赤のボトルをチョイスしたのだが、前菜3品の顔触れから、Yさんが初めにイタリア産の白を1杯サービスして下さることになった。 三者会談が終わり、外のテラス席へ。 まだまだ暑いのだが、風が心地良く、一頃よりは過ごし易い夜だった。 持参の扇子で時折扇ぎながら、白ワインをちびりちびり飲りつつ、通り沿いの景色や行き過ぎる人々や車を眺めて、料理を待った。 まず、前菜3点(※2枚目の写真)。 サーヴしてきたYさんにも思わず告げたが、ボリュームにびっくり(11名の予約が入った恩恵もあろうか)。 右から、オイルサーディン、ラタトゥイユ、イカスミのソテー。 白をすぐに空けてしまいそうだったので、オイルサーディンから味わう。 イカスミのソテ一の途中でワインを切らしたら、ちょうどのタイミングでYさんが赤ワイン(チリの力 ベルネ・ソーヴィニヨン)のボトルとボルド一型の大きなグラスを持って来てくれ、注いでくれた(その後もまるで計ったようなタイミングで注ぎに来て下さった)。 Yさんという方は、私とほぼ同年代ながら実にチャーミング&キュートな魅力を持つ女性で(私は、齢を重ねた大人の女性に対し、犬猫や幼児と一緒くたの「可愛い」という形容を用いりたくはない)、この夜の装いは落ち着いた黒の上下ながら、スカ一卜は膝上丈で、「らしいなぁ」と思ったし、とてもお似合いだった。 Yさんが時折実に佳いタイミングで現れてくれて、話し掛けてくれるので、実に心地良いテラス席の食事&ワインを楽しめた。 ボリュームたっぷりの前菜を時間をかけて味わっていると、メインの料理が運ばれてきた(※3枚目の写真)。 キノコやオクラやアスパラ等彩り鮮やかで触感も程良い野菜の下にあるのはチキンの塊。ソースがまた絶品で、ひたすら幸せであった。 エアコンの調子が今イチの自宅で、手の込んだ料理も作る気がおきず、簡単な自炊ばかり繰り返していたものだから、食生活からして夏バテ気味だったのだが、アーチテクトSさんのセンス溢れる料理に一気に元気を貰う。 そして、塩味のシンプルなパスタ(※4枚目の写真)。 これもボリュームたっぷりで、マッシュルームの触感も堪能した。 私好みの茹で加減の細身パスタを平らげた後も、暫くテラス席でぼんやりとワインを楽しんでいた。 (続く)

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    (続き) 少し変わった風味の白ワインをグラスにおすそ分けしてくれたYさんに、中の合コンの様子を尋ねると、大いに盛り上がっている様子で、テラス席にいても笑い声からそれが伺えた。 男性陣と女性陣各々の入店シーンをチラ見した時、男性陣がやや地味な雰囲気に感じられたのだが、壁際に女性&通路側に男性、角に今回の仕切りの女性というお見合い形式でス夕一卜した並びも、ワインが2本目くらいの頃には、男性陣が率先して席替えをし、男女交互に着席するようになっていたようだ。 看板犬のモニカ嬢も時折遊びに来てくれて、足元で愛嬌を見せてくれた。 佳い宵(酔い)であった。 ボトルの残り1杯分をグラスに注いだところで、「淋しくなったら中に来てね」と言っていたYさんに申し出て、カウンタ一に移動した。 合コンのテーブルをチラリと見ると、ワインの杯もどんどんとすすみ、朗らかな様子が伺えた。 他人事ながらホッとする。 私がそんな気持ちになるのも、彼等がそんな食事を楽しめるのも、SさんとYさんが醸し出すこの店の雰囲気全体がそうさせるのだろう。料理とワイン、何よりも「気」。 次の料理を盛り付けているSさんの手元や新たなワインをサーヴするYさんの様子を伺いながら、しみじみそう思う。 最後に泡物が飲みたくなり、爽やかなカールスバーグ(ビール)を1本飲み干す。 18時半から21時過ぎの長居となった。 オーナ一の二人に礼を述べ、私が席を立った途端に、傍らで静かにいたモニカ嬢が吠え出した。淋しさを訴えていたのか。 私の来店の1時間後にスタートした合コンの行く末も気になったが、余計なお世話という奴。 ☆ 選んだチリ産(マイポ・ヴァレー)の赤ワインは、マルマドール。チリのワインは手頃な価格でもハズレ無し。とても美味しかったです。 5枚目の写真は、誰もいないテラス席で利用したサブ・テーブル上。ワイン本。サービスでいただいたイタリアの白ワイン。持参の扇子。 6枚目の写真。 オーナ一のYさんが、「用事がある時はこれを一度鳴らして」と言って、テーブルに置いていったラッパ。黒い部分を押すと、「ぱふっ」と音が漏れる。私の「『底抜け脱線ゲーム』みたい」の声に、Yさん、「トシがわかる」と苦笑い(若い世代の方の為に説明しておくと、TV黎明期に、「底抜けチーム」と「脱線チーム」に分かれて競う、ほのぼのとした人気バラエティ番組があった)。 一度、グラスの白を空けた際に使用。 私の飲むタイミングを知っていたかのように、Yさんがすかさず 赤ワインのボトルとグラスを持って現れた。 Yさんの「用事がある時は…」の言葉に、ハンフリー・ボガート&ローレン・バコールの初共演作『脱出』の名シーンが過ぎったものだ。 普段は食事(外食)の際には料理の写真を撮ることは慎んでいるが、この時は(周囲に誰もいない)テラス席だったので、一言添えてから、撮らせていただきました(Yさんは私の文章の愛読者)。 因みに、閑静な住宅街にあるこの店は現在(2015年2月)はない。 お二人は、自由が丘の駅にグッと近くなったメインストリート沿いに『Y`s Diner』という素敵なワイン&食事の人気店を営業中です。

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