500円前後の安価ワイン開拓。 ロピアで約298円。テンプラニーリョ。 外観は僅かに青みが見えるようなルビー。色味は何となく白っぽさもあるような、くすんだ印象がある。ただ、透明感はありグラスの底は見える。 香りはかなり弱々しく、閉じた感じ。僅かに熟れたブラックベリー、ジャムのような雰囲気。スモーキーとまでは言えないが、少しだけ湿度を感じるもったり感。 アタックはかなり弱く、水っぽさがある。正直舌にあまり印象が残らない。 アルコール感は荒く、喉の奥で強めに感じられるが、ワインの味と調和が無いと言うか、アルコールはアルコールで分離している印象。 甘味は殆ど無いが、余韻も一瞬だけだが僅かに果実味はある。ただ本当に一瞬感じる程度で、味わいとは言い難い。 主体は酸味だが、こちらも薄く印象に残らない。尖った所もないが、乳酸系の酸味ではある、という程度しか認識出来なかった。 渋味は荒さがあるものの柔らかい感じ。ただ酸味にすら隠れてしまう程度。渋味はあるがタンニン感は殆ど無く、やはりこれも薄い。後味にエグみが多少出てくる。 全体的にとにかく薄い。アルコール感だけが突出しており、あまりバランスは良くないと言うか、力が無いワインという印象。 ライトボディの中口(味が感じられないという意味で)。 テンプラニーリョはあまり飲んだ事がないが、今の所安物だと薄い印象しかない。豊かな果実味、緻密なタンニン、濃い色調という特徴は自分好みそうなのだが、もう少し高価い物も試してみるべきだろうか。

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